スキル一覧

『置換操作:威力小・発火』/10%・大気上に存在するナノマシンに命令信号を送り温度上昇による発火を行いその火を操る。


『置換操作:威力小・凍結』/10%・大気上に存在するナノマシンに命令信号を送り温度低下による凍結を行い、低温を操る。


『置換操作:威力小・感電』/10%・大気上に存在するナノマシンに命令信号を送りナノマシンをショートさせ電気を発生させる。


『置換操作:結成小・刃物』/10%・大気上に存在するナノマシンに命令信号を送り結成させ、小型のナイフを生成させる。


『置換操作:結成小・触手』/10%・大気上に存在するナノマシンに命令信号を送り自身の肉体に結成させ、感覚機能を接続させた部位を形成させる。


『技能:自動戦闘短時間』/10%・数秒の間、ナノマシンが記憶する戦闘記録から自動的に肉体を動かす。


『技能:行動速度短時間』/10%・数秒の間、思考回路を加速させ、肉体もそれに準ずる様にする。



これが、スキルって奴か?

俺はその内容を一つ一つ確認しながら、少しだけ唸った。

これ、初期スキル、みたいなもんだよな。


『回答。私は誕生して間もないワイズマン、ワイズマン自体のレベルが高ければ、それ相応なスキルも存在する』


ふうん。

…しかし、魔法的な感じかと思えば、案外現実的な作りになってるな。

まあ、ナノマシンって言う存在が『魔法的』を可能にさせてるからな。


『質問。スキルはどれにするか』


彼女の言葉に俺は迷わず二つを選択する。

『置換操作:結成小・刃物』と『技能:行動速度短時間』の二つだな。

俺がそう言うと、ワイズマンの声が再び聞こえて来た。


『質問。他のスキルは取得しないのか?』


あぁ。

どうせ、この二つ以外は俺のキルギアには合わない。

スキルってのは、便利なものが多いが、その分選択肢が増えると戦う際に迷いが発生する。

だったらある程度のスキルだけを選んで使いこなした方が良いだろうよ。

広く浅く、よりも、狭く深くって言う奴だ。


それに、ワイズマンがこれだけのスキルしか無いって事は、レベルアップしたら新しいスキルも出てくるんだろ?だったら、色々なスキルを得て容量を狭める事もしたくないしな。


『了承。では、以上、この二つのスキルを貴方に授ける』


ワイズマンがそう言うと共に、俺の視界は再び暗転する。

目を開けると、ワイズマンが俺の方を見ていた。

手を離してワイズマンが一息吐く。


「終わったのか」


俺は体を少しだけ動かしてみるが、特に変わった様子はない。

まあ、それもそうか。

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