7話 睡眠の女王

 夢さんが同級生の女の子を見つけたらしい。


 超能力者の同級生がずっと引きこもっているとか。


 そしてその部屋にお邪魔した。


「何? 男の子臭い」


「夢だよ美幸」


「増太郎君じゃない。眠ってるから後にして」


「眠ってる? 起きてるじゃないか」


「これ夢魔状態なの」


 どうもよくわからない能力らしい。


 起きながら眠っていられる能力で眠りならがら動ける能力でもある。


 眠ることで睡眠パワーを貯めれて敵を眠らせる波動を放てる。


 しかも夢を喰うことで自分の力にすることができるとか。


 なんだがチート臭い。


 夢のエネルギーを自在に使いこなすために夢の世界に入り込んでいるとか。


「スピースピー」


「なんだが眠くなってきた」


「私も……」


 そして夢の世界に来てしまった。


「なんだここは……?」


「夢の世界らしい」


「そうだよ私の世界にようこそ」


 美幸嬢がいる。


 この世界では夢と美幸は友達のようだ。


「現実世界でも友達だよ」


「そうだよね」


 夢の世界でモンスターが現れた。


「夢の世界でもモンスター!?」


「空手で倒すよ」


「夢やる気だね! 睡眠剣!」


 まさかの剣を出すことができる能力!? すげえ。


「夢の世界だと出鱈目になんでもできるよ」


 睡眠剣を揮う美幸さん。


 攻撃力はそこそこあるみたい。


 夢の世界の魔物は風船みたいなバルーンだ。


 割ることで衝撃波が襲い掛かる。


「ぷわーん」


「ぷわーん」


「しつこい!!」


 美幸さんはなんか普通に眠そうじゃなかった。


 そしてサツキさんが現れた。


「なんだここは昼寝していたら変なところに」


「五月さん?  なんでここに」


「増太郎君じゃないかここは夢世界なのかね?」


 そんなこともあり一緒に闘うことに。


 メイド服の呪いは夢世界でも健在のようでメイド服になってしまう。


 だが少しだけチートの魔法とかも威力が抑えめになっている。


「夢世界では美幸だけが本来の実力を発揮できるようよ」


「そうなのかでもかなり強めだぞこれでも」


「喰らえ! 夢喰い!!」


 黒い手のようなものが美幸さんから延びてバルーン型のモンスターを倒した。


 バルーン状のモンスターのボスみたいなやつが現れた。


 五月さんと美幸さんが追い詰めてあっという間に倒してしまった。


 そして夢世界が突如として崩れ去った。


 現実世界に帰還した。


「おはよう。美幸です。ぐっすりすやすや」


「なんか顔色良いですね」


「夢世界で大暴れしたから」


「そういう健康法があるとか」


「そうなんですか」


「そうなんです」


 そして睡眠の女王は高校に行くことになった。


 毎日寝ているけどね。

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