6話 メイドの能力者

 ニッポンバシはモンスターが溢れていた。


 だがそこに闘うメイドさんが現れた!


「確殺します!」


 メイドさんの名前は夢洲五月(ゆめしまさつき)さん花も恥じらうJKである。


 能力を使用するときに強制的にメイド服を着てしまう呪いをつけられてしまうレベル。


 ただメイド服のバリエーションは様々だ。


 ミニスカメイドからゴシックメイドまで様々だ。


 意外にもミニスカメイドは動きやすいから多用する。


 メイド状態では刀を錬成できる。


 刀はなんでも切れる優れものだ。


 銃も使える最強無敵のメイドさんだ。


 メイド時には顔つきも変わるから覆面もいらない。


 サツキさんは刀から波動を飛ばす。


 ゴブリンたちは崩れ去る。


 だがオークもいる。


「この程度造作もない!!」


 サツキは意外にも前向きだった。


 サツキは最強に近い能力者だ。メイド服を着ないといけない制約があるがメイド服を着ているときは最強の能力を得る。


 魔法すらも使える。

 サツキには能力者仲間がいる。


「ちーす、先輩」


「みゃーこか」


「宮子ですよ仇名ですかそれ?」


「だってお前の能力が猫人化だろ? だからみゃーこでいいだろ」


「確かにそうかもですが」


「ニッポンバシの平和は……」


「私たちが守るんでしょ?」


 橘宮子は猫人化の超能力が使える。

 戦闘時猫の人のように身体能力が上がる。


「モンスターなんかが出るようになるとは一時期ひったくりとかいたけど……」


「私たちでなんとかします!」


 みゃーこが猫人化する。


 ゴブリンを猫拳で倒してしまう。


「にゃにゃにゃあ!! これでどうですか!!」


「流石みゃーこメイド喫茶アップルの新人メイドだ!!」


「みゃーこ殿流石ですぞぐふふ」


「ありがとねみんな!」


 思井と莉生君も来ていた。


「重さを変えてゴマゴマ」


「あんたも能力者?」


「姉さんよりすごいぞこの人」


「メイドさんですか?」


「これは能力の呪いだ」


 どうやら呪いのせいらしい。


 メイド姿じゃないと力を発揮できないわけで、それが慣れだとか。


 でも魔法も使えるとかチートか。


「天照装(あまてらすそう)シグニオン!!」


「なんだそれカッコいい兵装」


 メイドさんの肘とか膝にメカニック的な何かが付いている。


 サツキさんは出鱈目な人だ。


 そんな感情を確認しているとゴブリンがいなくなった。


「どう? うちの店で食べてかない?」


「いいんですか?」


「いいよ~手伝ってくれたお礼に」


 そうしてメイド喫茶に来た。


 メイド喫茶アップル。場末のメイド喫茶か凄く本格的だ。


 そしてオムライスかと思いきや、スパゲッティナポリタンを作ってくれた。


「旨いなサツキ」


「お粗末様です」


「みゃーこの作ったホットケーキも食べてくださいよ」


「これも旨い」


 そんな感じで俺と莉生君はごちそうになっていた。


 メイドの能力者は遥かなる人だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る