黄金の戦士ダネカの過去回想 6

 俺が誰にも、何にも、必要とされない金メッキと気付くための人生だった。


 キタは誰かにとっての黄金になれる。


 俺はなれない。メッキだから。


 そんな簡単なことにすぐ気付けないから、俺はバカだったんだ。






「ダネカ知ってる? ギーア先輩が今の活動拠点の街で刺されたって」


「なっ……A+ランクのギーア先輩が!? ギーア先輩が負けちまうなんて、そいつは一体どんなやつなんだ、キタ!」


「仲間の女の人が薬盛って眠らせて刺して広場に放り捨ててたらしいよ」


「あ、はい。そういうやつね。これで何度目?」


「今年三度目。あの人本当にモテるからね……」


「人口減ってっから、倫理的アウト手段除けば、妊娠期間とかあるし、人口増加に一番手っ取り早いハーレム関係って結構許容されやすいんだけどなぁ……あの人可愛い女の人を20人くらい恋人にしてっからな……限度があるんだろうな……」


「ダネカ、英雄と言えばハーレムだよ。おわかりかい」


「うるせぇ、彼女すら出来たことねえよ……!」


「ははっ」


 神王歴2490年。

 チョウを仲間に加えて半年くらい経った頃か。

 俺とキタはいつものようにダラダラとくっちゃべっていた。


 こういう時間の緩みが、いざという時の緊張の爆発力を生むってもんよ。


「キタはどうよ、ああいう、こう……『愛してるから刺すのよ!』みたいなやつの気持ち分かんのか? お前、大体のやつの気持ちが分かるタイプのやつじゃん。俺の気持ちとかお前が分かってなかった日が一日もねえぜ」


「いやぁ、僕はちょっとキツいかな。愛を理由にしても他人を刺したりするのはちょっと……僕が刺される分には僕が許せば人間関係修復できるけど、僕が他人を刺した場合は他人に許しを強いなきゃならないからなぁ……強いたくないというか」


「はーん。ま、俺もそうだな。つか好きなやつに暴力とか振るう気持ちが分からん……なんかこう、薄いガラスの飾りとか、綺麗な花とか、そういうものみたいに扱うのが普通じゃねえの……? むしろ好きなものほど傷付けたくなくなってくもんじゃあねえのかね」


「お。なんか珍しいね。ダネカの口から恋愛論が飛び出すの」


「……なんだテメェー! 俺には似合わねえってのかオラァ!」


「ぐえー首絞めないでギブギブギブアップ!」


「ケッケッケッ! 無礼の程を思い知れぇ!」


 楽しかった。

 楽しかったはずなんだ。

 掛け値なしに。

 なんか、どっかで、少しずつ、歯車の間に小さい砂が入っていった、ような。






 チョウは天才だった。

 間違いなく。

 キタが選んで、俺が買った。

 キタの人を見る目は正しかった。

 俺の想像力が貧弱だったから、先のことが予想できなかっただけで。


「今日はギルドを上げてのお祝いだー!」

「チョウちゃん、最年少Sランク到達おめでとー!」

「おめでと」「おめー!」「おめでとうございます!」

「チョウちゃんこっち向いてー! かわいー!」

「おこちゃまPTのスーパーエースー!」

「銀麗!」「銀麗!」「銀麗奴隷!」「今日もメイド服似合ってんよー!」


「ぶいぶい。Sランクチョウです、チョウをよろしくお願いします」


 王都に越したのはいつだったか。

 あんま覚えてない。

 ただ、チョウのSランク到達を祝ったのは王都だった気がする。


 バケモノみたいな才能だった。

 足元が疎かな日もあって、不安定な日もあって。怯えてる日もあった。

 だけど、チョウは天才だった。

 俺の三年かけて身につけた高度な戦技を、チョウは一ヶ月頑張ればサクッと身につけられる、そのくらいの才能があった。


 チョウを見ていると、目が焼けるような気持ちがあった。


「皆様ありがとうございます。チョウからすればSランクなど行動の結果のおまけでしかありませんが、キタさまとダネカさまの評価に繋がるのなら嬉しいです」


 わっ、と飾り付けられたギルドの大広間が沸いた。

 フロア大熱狂!


 冒険者の等級ランクは、実力と実績で決まる。

 最年少到達者ってのは、だからすげえ。

 昇級にあたって、実績がどうしても足らねえからだ。


 一年冒険者やってるやつより、十年冒険者やってるやつの方が、冒険者としての実績査定は十倍高くなる。

 これに追いつけって方が難しいわな。

 だけど。

 チョウのやつは、『明日への靴』に入ってから半年で、到達した。

 トラウマがあって最初の頃は使い物にならなかったのに、だ。


 そんくらいには実力があって、実績がヤバかった。


 俺が知る限り、とタイマンで戦って生存してる人類は、今んとここいつしか居ねえ。

 強さの地金の格が、俺達とは丸っきり違う。


 勇者カイニとか、辺境で隠居してるって噂の強者なら、もしかしたらこいつと同じように生き残れるかもしれねえが、実際やらなきゃ分からん。

 だが、今の王都に、チョウとタイマンで戦って勝てる人類は一人も居ねえ。

 俺を、含めて。


「いやあ、凄いね『明日への靴』!」「天才のチームだよ」「うんうん」

「やっぱ才能なんだよなぁ」「おいおい、才能が全てじゃねえぜ?」

「努力も大事よねえ」「でもチョウちゃんみたいにはなれそうにないわ」

「日々の仕事をこなすのが大事」「うむ」「身分不相応を知ればいいよな」

「強すぎる敵が出て来た時はチョウに任せりゃいい」「俺らは援護だな」

「キタくんがいるしいらなくない?」「ああ、チョウちゃんの最高の相方だな」


 よく分からないもやもやがあったような、覚えがある。


「しかし、『明日への靴』はまるで主人公だな」「わかる」「同意」

「まるでチョウちゃんが主人公みたいだ」「キタくんがヒロイン?」

「いやあ、キタくん主人公チョウヒロインでしょ」「小説の読み過ぎだぞお前ら」

「あそこにダネカくんの牽引力があってこそのPTだよね」

「キタの弱さをネタにしたな! 法廷で会おう!」「しゃあないだろそこは」

「うちはキタくんもまだ子供やし成長できると思うんけどなあ」

「そりゃあの三人に言えることさ」「子供のPTだからね」「せやせや」

「成長するまでは俺達でフォローすべきなんだよなぁ」

「魔王軍との戦い終わる気配ないしね」「勇者も子供なんだっけ」

「天才の子供が成長するまでの時間が必要なんだよな……」

「それまで保たせんのがオレらの仕事だろ」「ああ」「確かに」

「勇者じゃなくて主人公チョウちゃんがヒロインキタくんと世界を救ってくれ」

「なんだこいつ」「過激派」「そもそもそういうのじゃないだろあの二人は」


 よく分からないもやもやがあったような、覚えがある。


「おう、ダネカよぉ、超特急でお祝いに駆けつけてやったぜ」


 顔に傷のある冒険者のおっさんが、俺に話しかけてきた。


「ギーア先輩! 女に刺されたんじゃ! 無事だったんすか!」


「へっ……見ろよこの腹。全然傷がふさがってねえが、回復術をかけた布を腹にぐるぐる巻きにして駆けつけたんだぜ……だがよぉ、オレはダネカ、お前に戦場で命を救われた男よ。記録に残るお祝いと聞いたら駆けつけるしかねえってもんだ」


「せ、先輩……! なんか一見してクソかっこいい感じなんすけど先輩が女に刺されてなかったら普通に来て普通に祝ってただけだったんじゃないすか」


「うるせえな!」


 ギーア先輩は大いに笑っていた。

 こういう豪快なところがあるから、メンタルが弱い女にモテる。

 メンタルが弱い女ばっか集まるから、よく刺される。

 豪快で面倒見が良いから、メンタルが弱くて刃傷沙汰に走る女を捨てない。

 おっそろしい人だぜ。


「しかしよぉ、最年少Aランク到達はお前だったのにな! ハッハッハ! 信じられねえスピードで追い越されて置いていかれちまったなぁ、おい!」


「───」


 よく分からないもやもやがあったような、覚えがある。


「……ま、一旦は先を譲ったってやつっすよ! リーダーとしての仕事に熱中しすぎたのかもしれねえっすね! けど、俺は大英雄になる男! 未来に伝説の勇者として語られる男! 最強は俺以外にありえねえ! 仲間の強さは頼もしさっす!」


「おう、その意気だ! やっぱ『明日への靴』で一番見込みがあんのは、激熱ハートを持ってるお前だぜ、ダネカ!」


「オス!」


 そうだ。

 俺は強ぇ。

 なんも迷うことなんてねえ。

 俺は強く生きていける。

 キタとチョウは、俺が手を引っ張ってやらねえと、全然ダメだからな。


 皆の中心で、チョウが皆に向けて話している。


「ダネカさまに買ってもらい、救い上げていただいた恩を返したい」


 綺麗なやつだった。


 初めて出会った時からずっと。


 銀剣の美しい強さと、銀雪の美しい広がりを、両方女の子に詰め込んだような。


 奴隷の首輪が、首で錫色に光っていても、それがネックレスか何かにしか見えないくらい、今のチョウは堂々としていて、綺麗だけど格好良かった。


「キタさまに救われ、優しくしていただき、幸せになれた恩を返したい」


 トラウマに振り回されてたかわいそうな女だった。。

 トラウマを乗り越えたら、案外図太くて、飄々とした強い女だった。


 話してると楽しい女だった。

 ダチの距離感でふざけて話してくるけど、その奥に確かな尊敬と感謝があった。

 そのたび、俺はあの日奴隷市場に行ってよかったと、そう思えた。


 恩義を忘れねえ女だった。

 八百屋で野菜を買ったら、頭を深々と下げて。

 ギルドで先輩に色々教わったら、後日ちゃんと礼をしに行って。

 戦いの中で俺がチョウを助けると、その日の夕飯で俺だけおかずが一品増えてたりした。毎回、俺の好きなおかずだった。


 そういうところが、言葉にできないくらいに、『良い』と思ってた。


「チョウは必ず、お二人に恩義を返します。皆様、応援をお願いします」


 わぁ、とまたギルドの奴らが沸いた。


 俺は、だからか、なのか。


 ああ。


 クソッ


「なんで俺はあんな女に惚れてんだっ……!」


 誰にも聞こえないように、小さく小さく、呟くように叫んだ。


 あー。


 ダメだ。


 綺麗だなぁ、チョウ。


 あいつが微笑んでると、もう目が離せない俺が、情けねぇ。






 チョウの後には、アオアが仲間になった。

 アオアの次に、ヒバカが仲間になった。


 大体なんでもできる俺。

 めっちゃ器用で、対人関係めっちゃ強くて、ピンチに強えキタ。

 超高速のアタッカー、チョウ。

 大魔導師のアオア。

 回復しつつ敵を殴れるヒバカ。

 俺達のチームは、この時に結構完成してた、気がしないでもない。


 PTのランクも確か、この五人で旅してた時期にA級に上がったんだ。


 まあでも。

 仲間が増えたし。

 A級になったし。

 まー……くっだらねえことでぶつかることも、たまーにあった。

 たまーにな。


「次に仲間に入れるとしたら探索職がいいって俺は言ってんだろクワァァァ」


「S級まで見据えるなら非戦闘職必要だって僕言ってんでしょうがヌワァァァァ」


 俺とキタは意見の相違から、極めて高度な戦いを強いられていた。


 相手の頬を引っ張って、降参した方が負けだ。


 俺達は果てしなく子供らしさから遠い、真剣な信念と信念の戦いを行っていた。


「こら、何やってるの! 仲良くしなさい! 喧嘩はダメよ!」


「だってマメハさん! ダネカの夢のためには商人とかが必要なんですよ!」


「来んなババア! いい加減キタに罠探知を任せんのは危険過ぎんだよ!」


「ババアはやめろ! うるさいんだからギルドでやるなっ!」


 昔の知り合いだった副ギルドマスターのマメハは王都冒険者ギルドの偉い人に。

 俺とキタは13歳になっていた。

 『明日への靴』が出来てから、四年くらいが経ってた。

 たぶん、そんくらいだったはずだ。


「ホンギャロァァァァッ!」


「ハンギャロァァァァッ!」


「が、ガキっ……!」


 まあ。

 楽しかったな。

 俺らが一通り非常に知性的な衝突を終わらせた頃、外に出てたマメハのババアが戻って来てた。


「お弁当買ってきたわよ二人共。静かだけど大喧嘩はもう落ち着いた?」


「え? 僕ら喧嘩なんてしてませんけど。有意義な話し合いでしたよ」


「そうだよなぁ。っぱ、キタがよく考えて出した意見は参考になるんだぜ」


「が、ガキっ……!」


 なんだその顔はババア。

 なにか文句でもあんのか?

 『明日への靴』の絆は永遠不滅だぞ。


「でもまあ、喧嘩しても仲直りできる親友が居るってのは、ただただいいことなのかもしれないわね……」


「は? 俺達は喧嘩なんてしたことねえよババア。なぁ、キタ」


「初めて会った時から仲良しこよしだったからね僕らは。ね」


「が、ガキっ……!」


 おいおい、何か言いたいことがあんのか?

 俺と……キタだぜ?

 ババアには分からねえぜ、この男同士の熱い絆ってやつは。


「キタさまー、ダネカさまー、お弁当買ってきました」


「昼飯。全員分買ってきた。ワタシに感謝してくれていい」


「皆さん! あたしです! あたしですよ! ヒバカ印の買い食いのおすそ分けですよ! そこで売ってたカラメルリザードの串焼き美味しかったんで200本買ってきました! 食べましょう! 食べましょう!」


 買いすぎだろ!

 馬鹿野郎!

 全員買う前に相談していけ!

 バカ!

 ヒバカは特にバカ!


 地獄のような完食が始まった。

 アオアが真っ先にギブアップしてから、俺達はどんどん追い込まれていく。

 次々と倒れていく仲間。

 仲間が減る度に厳しくなっていく戦い。

 背中を預け合う俺とキタ。

 視界を埋め尽くす悪夢のようなメシの群れ。


 最強の敵と戦う時、俺達はいつも最後はそうなってる。

 俺とキタ、最後に残った二人のコンビネーションで、俺達は大勝利した。


「ひぃ、ふぅ、ふぅ、食い終わったな……キタ……!」


「うっぷ、うぐぅ。食べ切れるとは思わなかった……凄いねダネカは……」


「俺、だからな……伝説を作った後の祝勝会で、俺の全身よりでっけぇ骨付き肉をめちゃくちゃな勢いで食い尽くす、そういう夢があるんだぜ……」


「いいね、それ……僕もやりたい……」


 二人してごろんと横になった。


 倒れた仲間達がうぅーと変な声を出してやがる。


 俺とキタは天井を見上げて、ちょっとばかり沈黙で心を通わせた。


「ねぇ、ダネカ」


「なんだキタ」


「もしも世界の全てを救うような勇者が現れるなら、それは君だと思ってる」


 キタが、そういうことを言ってくれるたび。


 俺は、『なにがなんでもやってやるぜ』と、焦げ付きそうなくらい熱くなる。


「……へっ、お前だけだぜ、俺のことそんなに信じてんのわ」


「お世辞でもなんでもなく、そう思ってるからそう言ってるんだよ。このチームで、『明日への靴』で、勇者に追いついて……魔王を倒して、世界を救おう」


「ああ! やってやろうぜ!」


 楽しかった。

 楽しかったはずなんだ。

 掛け値なしに。

 なんか、どっかで、少しずつ、歯車の間に小さい砂が入っていった、ような。






 不思議な違和感があった。

 俺はそいつをなんとなく感じてたが、それが違和感だと気付くまでにも、一週間くらいかかってた記憶がある。

 魔王軍の敵と戦った後から、感じてた違和感だった、ような。

 王都を狙う魔王軍の奇襲隊。

 前線から選抜されたらしい精鋭の魔族達。

 そいつらの剣はかすった程度だったが、なんだか妙な気分があった。


 俺は冒険者ギルドで医療費の補助金の事前申請をして──キタがいつも俺のために用意してくれてる、俺の名前を書くだけで出せるところまで書かれてる申請書がある──ギルドから医院に向かおうとした。

 その時、ギルドの横のテラスで、楽しげに話してる声がした。


「キタさんとチョウさんの買い物見たんですけど、仲が良いですね」

「昔読んだ本を思い出したよね」

「ああ、伝説の勇者アマンジャ!」

「いたねえ、獣人奴隷のアァクと伝説の勇者アマンジャ」

「勇者が買い上げた奴隷の少女との純愛ラブロマンスね」

「あの伝説の再来かって思うよ、あの二人は」

「キタとチョウの間にしかない特別な絆、そういうの……感じる」

「いい加減思春期なのも大きいでしょうね、あの二人は」

「ダネカが居るのがちょうどよくバランスを取ってる感じしない?」

「王都最強コンビが誰か聞かれたら、ぼくはキタチョウを推すかな」

「チョウ主人公キタくんヒロインでリアル英雄譚お願い」

「過激派!」


 よく分からないもやもやがあったような、覚えがある。


 俺は、聞かなかったふりをした。


 聞かなかったことにした。


 何もなかったし、何も聞いていなかった、そういうことにした。


「お、そうだそうだ。医院行ったら帰りに菓子買って帰ってやるか」


 楽しかった。

 楽しかったはずなんだ。

 掛け値なしに。

 なんか、どっかで、少しずつ、歯車の間に小さい砂が入っていった、ような。


「へへ、あいつら喜ぶぞ。あいつらが好きなもんばっか買ってやったれ」


 そうして、俺は。


 どうして、俺は。


 なんで、俺は。






「君は早ければ明日にでも死ぬ。どんなに長くても20歳の誕生日は迎えられない」






 頭が止まった、気がした。

 息が止まった、気がした。

 心臓が止まった、気がした。


 医者にそう言われた俺は。


 魔王軍が剣に塗ってた、『今の人類では絶対に治療できない毒』が、俺の命に付けた絶対の残り時間のことを知った。


 俺は、終わる。


 きっと、夢も叶えられずに。


 欲しがったもののほとんどを、手にすることもできないままに。


 既に未来の俺の死が、今の俺を見つめていることに、俺はようやく気がついた。

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