5.母と思春期の私

母となにか会話をしようと考えたが

何も話題がない。

仕方ないからお昼ご飯は何か聞いてみた。

母は当たり前に無視をした。

私の心はチクッとして、

どこか、寂しさを感じた。

ぐっと、何かをこらえた。


母に悪気はない。

私と家族は仲が悪いけれど

激しく嫌ったり、そういう関係じゃない。

ただ、母の機嫌が悪い日は

私は「邪魔な子」という認識をされる。

…そう感じてしまう。

実際のところは分からない。

でも、「そんなこと思ってない」

なんて言われても

全てを否定する自分がいるから

結局はどちらであれ

私は邪魔な子。イコール、「いらない子」

なのだ。

…思春期ってむずかしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る