6.私の居場所。

…前がみえない、

上を向いて瞬きをすると

目尻から雫が溢れた。

トイレの扉に鍵をかけた。

お父さんは厳しい人だから

私の部屋にがぎをつけることが出来ない。

でもトイレには鍵がある。

だから1番安心する。

私は私なのに私の勝手は許されない。

だから私はお人形。

言われた通りにしてきた。

だけど私にも

私の考え方ガあって、感情がある。

だから分からなくなる。

「私は洗脳されすぎている。」

そんなことはわかってるのに

私は臆病だから。

お父さんはこの家の「絶対」で、

逆らうことは許されない。

古臭い家なの。

精神的DVの毎日。

圧をかけてしゃべって来て、一々過干渉だ。

もう疲れた。

逆らいたい。自分の意見を言いたい。

自分の意見を知って欲しい。

でも恐怖心というのはなかなか消えない。

…消えてくれない。


だから私は静かに涙を流した。

狭いトイレで。

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