三毛猫、公爵令嬢を拾う。

三毛猫獣人のミカエル様が、最高にイケおじで紳士的な言動に心が癒されるお話です。猫好きも、ケモ耳好きも、獣人好きも、イケおじ好きも、きっと好きになる紳士っぷり。

ヒロインであるルネは決して幸せとは言えない境遇ですが、心優しい少女です。
ミカエルに助けられる辺りお話は、彼女の心の底からの叫びに胸打たれます。
そして、逃避行中はトラウマと向き合い、前向きに生きていこうとする健気な姿に、幸せになって欲しい！と応援したくなることでしょう。
ほんと、幸せになって欲しい！

心温まるエピソードは勿論のこと、２人の無自覚イチャイチャっぷりが、もう……たまらない！
イチャイチャしているつもりはないのでしょう…続きを読む

台詞回しや文体が格調高く、まるでお芝居を見ているような気分になります。
嫌味のないキャラクターや練り込まれたファンタジー設定など、いい意味で現実離れしており、小説への没入感が高いです。
きめ細やかな感情描写はアンナ・カレーニナ等古典作品を思い出しました。
現代でここまで美しい物語が作れるのか、と驚いた次第です。

優しく紳士な主人公と、貴族令嬢の心の交流から始まる物語。
悲しい境遇にはあるけれど、三毛猫の優しさが彼女と読者を温めてくれます。
丁寧な描写も心惹かれる、素敵な作品です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（245文字）

任務のために訪れた公爵家。
そこには今にも消えてしまいそうな可憐な花。
彼は彼女と心を通わす。

文章が読みやすい作品ですね。
個人的なイメージでしかないですが、ルネの印象も相まって、
儚い光が降る月夜、みたいな映像が頭の中に。
14話までを読んだ感想ですが、今後どうなるのか期待です。

二人の間に流れる時間はとても優しく穏やかで、眠る前の絵本のような温かさ。その間にさくさくと挟まれる隠された不穏。甘さと冷たさのミルフィーユという前菜を終えて、二人旅がいざ――！
というところまで読んで続きを楽しみに待っています。

ルネちゃんに酷いことをしているご家族はこのあとどうなるんでしょう？おや、タグにざまぁが😊

主人公が三毛猫の雄の獣人ってのが特別感出てていい。また文も読みやすく、ミカエルの姿の表現は物凄くわかりやすくて容易に想像することが出来ました。ストーリーラインも明快で、交錯する人の気持ちとミカエルの信条がよく伝わりました。

まずはじめにめちゃくちゃ読みやすいです。
優しくわかりやすい言葉で描かれ、読者が想像を楽しむ隙がたくさんあります。
衝撃的な出会い、交錯する思い……これからの展開に目が離せません！
あなたも一緒にこの物語をおいかけてみませんか？

1話から引き込まれます。
まるで児童文学のような可愛らしさも感じる文章ですが、作り込まれた世界観と設定が魅力的な一作です。なにより、三毛猫と表現される主人公がいい。穏やかに揺蕩うような姿が目に浮かびつつも、心情がしっかり描かれているので感情移入しやすいキャラクターです。読み進めると心が痛くなるような描写もありますが、それに対する主人公の心情描写が特に印象的でした。

ルネの花の描写のシーンがとても美しくて素敵でした✨ ルネと同じ名前の花ということでミカエルが思い出していましたが、前後のエピソードでその通りすぎる😭と思いました。

ルネを取り巻く環境は詳細には語られていませんが、見えているエピソードだけでも悲痛になります😢
でもここからミカエルとの優しい逃避行が始まると思うので、幸せになってほしいです！！