たくあん聖女のレシピ集〜【たくあん錬成】スキル発覚で役立たずだと追放されましたが神殿食堂で強く生きていきます〜

「あなたが落としたのは金のたくあんですか、それとも銀、それとも銅のたくあんでしょうか？」
「たくあんは黄色いものですが？」
「金ではないと。よろしい、あなたがたくあん令嬢です」
「……え？」

な、わけではありません。泉から女神が出てきて三択出したりもしません(笑)
たくあん錬成という謎スキルを授かったたくあん聖女の冒険物語。
万能のたくあんは全てを解決する！
斬新な物語をぜひ楽しんで下さい！たくあんを崇めよ！(笑)

異世界の飯テロと言えば、現代の知識で中世ヨーロッパぐらいの食生活を行っている人々を虜にしていく展開が王道だと思います。それも面白いのですが、こちらはなんとたくあん！たくあんって…確かに凄い食材ですが、現代知識というより古から伝わるおばあちゃんの知恵。そんなたくあんを錬成するスキルという嬉しいのか嫌なのか、微妙なラインにある能力を駆使していく感じが面白い！

　まず語るべきはスキル【たくあん錬成】の尖りっぷり。たくあんが存在しない世界に、匂いが強い黄色い湿った棒を出すスキルのヤツがいたらちょっと引きます。婚約破棄したくなる気持ちも少しだけ分からなくはない（笑）

　そして出会うのが行き倒れのスパダリ！
　ここからはじまるラブコメがまた素晴らしい。そういえばジャンルは恋愛だったなと強制的に引き戻されるんです。たくあんから始まるグルメラブコメ！！

　さあ、あなたもたくあんを片手にたくあん聖女を読みましょう！

　✕たくわん
　○たくあん

侮れない。これは侮れない小説だ。

王妃となる道を用意され、聖女の力を持つはずのリゼリアが持っていた力は「たくあん錬成」・・・そう、あのたくあんだ。丼物に添えられている原材料大根のあれだ。

リゼリアは生家を追い出され、イケメン聖騎士クロードとであう。クロードはリゼリアを溺愛するのであった。

あらすじを読めば「イタいスキルを持ったお嬢様が溺愛される物語」なのかな？と思う。でもそんな単純な物語では無い。

リゼリアはお嬢様だけど、努力を惜しまない誠実な女性だ。王妃となる将来を見据え、民の言葉に耳を傾けてきた過去がある。クロードに拾われ教会の食堂で働くようになってからも努力を惜しまず「たくあん…続きを読む

怒涛の勢いでスルスルと読んでしまう逸品です。まさかたくあんがあんなことに使われるだなんて……っ！(ネタバレなのでどんなことに使われるか気になる方はお読みください)
独特な匂いに最初は戸惑っていた方々も食べてしまえばその魅力に気が付きます。このお話もそれに同じ。食わず嫌いをせずに一度試してみると、愛とギャグのあふれる未知の世界が広がっていますよ！

異世界の人達をもたくあんが好きになっちゃう。ちょっと変わったにおい……と言いつつ食べて虜になってるのがおもしろい！

たくあんグルメ、お悩みもたくあんで解決！この発想が面白くて、シリアスなのに笑っちゃうこともあります。

まだ途中なのですが、これからの展開も楽しみです。

読めばあなたもきっとたくあんの魅力に気づきます！たくあんファンタジーを味わってみませんか？ぜひ一読ください。

よく、なろう系中世風ファンタジーに『サンドイッチ伯爵がいないのにサンドイッチが出るのはオカシイ』という批判がありますが、私もこの作品のタイトルに『沢庵和尚がいないのに沢庵漬けが？』と思いましたが、
そんな事はどうでもよくなるくらい面白いコメディに仕上がっていました。まさに『気にしたら負け』です。

たくさんのたくあんに愛されている

くるおしいほどたくあん

あらがい難きたくあんの誘惑に

んっと、えっと、んから始まる言葉は（汗）


とにかく全部たくあんなのでたくあん聖女というパワーワードも霞んで見えるくらいたくあんな作品なんですよたくあん

作中のたくあんレシピは作者さま自身全部試して美味しかったらしいので料理の献立に困った方は是非(笑)

頭おかしい。
失礼ながら読み終えての感想はこれでした。
どこの世界に異世界ファンタジーを、たくあん一本で書き切る人がいるのでしょうか。
アイテムだと思ってましたが、本気でたくあんを中心に据えた構成、見事としか言いようがありません。
すごい。

たくあんと言う狂気？凶器？のワードに惑わされますが、お話自体もとても面白く読みやすいです。
たくあんレシピも美味しそうで、とても面白い作品でした。

たくあん好きなら入信していただけば良いのですが、異世界ファンタジーやグルメもの、ラブコメなどが好きな人でも十分楽しめると思います。

たくあんは世界を救います。

この物語の魅力は、なんといってもたくあんの存在感！
感動のシーンでもたくあん。
緊迫のシーンでもたくあん。
物語の重要なシーンに、必ず出てくるたくあん。
その塩梅が、素晴らしいのです。
たくあんがシリアスなシーンにほんのりと塩味を乗せてくれて、気付いたら箸が進んでしまいます。

婚約破棄あり、ざまぁあり、あたたかいドラマもあり、ミステリー要素もあり……と盛り沢山のストーリーです。
それを重くなく読ませる作者様のたくあん使い、素晴らしいの一言。
さらに、作中のたくあん料理がまた美味しそうだったりして、作者様の深いたくあん愛が感じられます。

一風変わったたくあん溺愛ストーリー、オススメです！