第38話 「サウジ王の嘆き」

「なぜこのような展開になったのだ?

大都市であるガイアの地が、逆賊ダビィデのものになってしまったではないか!

今回のガイアの地の占領により、奴の勢いはさらに増すことだろう!


アブラハ国は、私の国だ!

ダヴィデは、元は羊飼いの少年だったではないか!

何の力のない・・王の血筋でのないのに・・何故?起源の主なる方は

ダビィデを指導者として選ばれたのだ!

王である私と何が違うというのだ?


この国の次の王は、私の息子がなるべきなのに・・このままでは

私の死後、アブラハ国の長老たちは、奴を王に選んでしまうぞ!!

何か?策はないか!」


サウジ王は、失意の中、嘆き項垂れていた・・



「サウジ王様!

何を恐れる必要があるのですか?

この国の王はあなた様のものであるのに!!」


「その声は、アガクか?

戻ってきたのか?

戦いはどうだったのだ?」


「勿論、勝利を治めました!」


「まさか・・・またあの手を使ったのか?

やめろ!と言ったではないか!?」


「サウジ王様!

勝てばよいのです!

それに私に任せて頂ければ、必ずダビィデの首を手に入れてみせましょう!」


「確かに・・アガク!

お前ならば、ダビィデに勝てるかもしれぬな!」


「お任せください!!」

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「ダヴィデ歴戦史」 AOI @dpdjf734

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