第37話 「統べる者の存在」

「我らダヴィデ軍の勝利だ!

これよりガイアの領地はダヴィデの町と呼ばれる!

この領地は、いずれアブラハ国の首都となり

多くの繁栄をもたらす事だろう!!

人々の生活は安定し、文明は発展し、

他国とも友好な関係を築いていきたい!


さぁ!勝利の凱旋の時である!

起源の主なる方をほめたたえよ!

勝利の雄叫びにより、さらなる勝利をもたらせてくれるだろう!」


ダヴィデ将軍は、勝利の余韻にひたりながらも

いまなおサウジ王の刃が自分に迫っている事を知っていた・・

しかし恐れる事はない!力ある方がどのような状況においても

我らに勝利をもたらせてくれる!


それに夢見の少女が、確かな未来の時を見据えているのだから!

これまでの歴史における民族同士の争いにおいて、

多くの人民の血が流されてきたが・・私利私欲による醜い争いばかりであった

しかし我らの勝利の意味は異なる!

統べる者が我らの中心におられるのだから!!

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