第26話 「ダヴィデの命を救うべく!」
「父サウジ王が、ダヴィデを殺害しようとしたですって?何故?」
「ダヴィデ千人将だけが勝利を治め
他の軍隊が劣勢であるのは、夢見の少女を独占しているからだと!
サウジ王様がお責めになったのです!
そしてサウジ王は、王の槍をダヴィデ目がけて投げつけ
殺そうとされましたが、ダヴィデ千人将は、素早く身を避けると
王の元を去って行かれました・・」
「国民の英雄であるダヴィデを殺そうとするとは?
どういうつもりなのだ!父に会わなければ・・・」
◆
王女ミカはダヴィデを助ける為に、王都へ行き
サウジ王に掛け合い、ダヴィデを罪に定めないように、熱心に求めた
「王女ミカよ!
お前は何故?我が敵であるダヴィデを庇うような発言をするのだ!
あの者を野放しにしていたら、我が一族の王権は奪い取られてしまう事が分からないとでも言うのか?」
「父上!ダヴィデは、アブラハ国全国民の為に、命をかけて戦い続けてくれた英雄ではありませんか!預言者サムル様もダヴィデと夢見の少女セツラを、国の礎として、特別な祈りを捧げていると聞きます。彼等に敵対する者は、やがて滅びてしまうと・・恐ろしい話ではありませんか?父上!彼等を擁護すべきであって、決して敵対してはなりません!!」
「王女ミカよ!お前がダヴィデを慕っている事は分かっている。
恋がお前を盲目にしているのだろう・・お前はダヴィデに心奪われ、操られているのが分からないのか?黙って見ているが良い!明日の夕暮れには、ダヴィデの首を手に入れてみせるから!!!」
<王女ミカの説得にサウジ王は決して耳を傾けようとはしなかった・・ >
「父サウジ王は、悪い霊に取りつかれているようだ・・
何とか!ダヴィデを救う手立てを見つけなくては!
誰か!遣いの者はいますか?至急ダヴィデに使者を送って下さい!ダヴィデは次の王になるべき存在!父の暴虐から守らなければなりません!私の命にかえても!!!!」
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