第21話 「ミカの屈辱」
「父上!何故?
私とダヴィデの婚礼の約束を撤回なされたのですか!
約束が違うではないですか?」
「我が娘ミカよ!
なぜ?ダヴィデなのだ?
アブラハ国にはもっと有能で魅力的な男性が幾らでもいるではいか?」
「父上・・私はあの・・夢見の少女に負けたくないのです・・
私の方が断然綺麗ですし、王の娘であるのに、
どうして私が望む者を手に入れる事ができないのですか?」
「ミカよ・・お前がそこまでダヴィデに執着しているとは・・
一体あの者とお前達の間に何があったというのだ?」
<父さんには知られたくない・・・私の屈辱を・・>
「とにかく!今度の戦いでダヴィデが活躍したのなら
私との婚礼を勧めるように!約束してください!必ずですよ!」
「分かった!」
◆
「あの日、ダヴィデは、
夢見の少女と二人で歩き、熱心に語り合っていた・・彼が見つめる先に
私の入り込む隙がなく・・全く見向きもされなかった・・
まるで私の存在が無いかのように・・」
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