第22話 「ミカの展望!」

「私は、サウジ王の娘であるのに、人から愛されたことがない・・・まるで無価値の存在のようだ!


私は、容姿が優れていて・・財力は十分にあるのに

何故?人から愛されないのだろうか?


私の初恋は、ダヴィデだ!

勇敢でまっすぐに生きている姿勢に・・とても惹かれるものがあった

自分にない魅力を持つ男性が現われ・・・私の胸は激しく踊った!

もし彼と一緒になれたら自分は変われるような気がしたのだ・・


しかしダヴィデの関心を、引き寄せる事ができない・・どうしたら

彼の意識の中に・・入り込む事ができるのだろうか?


父サウジ王に、ダヴィデとの婚礼を求めたが・・父は当てにならない・・なぜなら父はダヴィデに嫉妬しており、王権さえ危ぶまれていると・・思いこんでいるのだから・・父は自分に自信がないから・・人と比べようとする・・


アブラハ国民は、分かっている!

アブラハ国にとって、もっとも相応しい王は、父サウジではなく、ダヴィデである事を!

しかしダヴィデ自身は、王権を求めていないのか?ただ純粋に国を愛しているようで、決して傲慢にならず、父サウジの右腕として、敵国と命をかけて戦っている!実に勇敢である!


私は、彼と結婚したい!

しかし父は、ダヴィデを憎んでいる。

憎むべき根拠などないのに・・実に情けない・・


預言者サムル様は、何故?父をアブラハ国の初代王に命じられたのだろうか?

最初は、王に相応しい資質があったのだろうか?

私は・・そうは思わないが・・きっと弱い存在であっても、選ばれる理由があったのかもしれない・・

父サウジはこれから、どのような運命が待ちけているのか?

父が偉大な王になれたら私もダヴィデの伴侶になれるのだろうか?他人頼み?


いや・・私自身が変わらなければ・・きっと受け入れられないだろう・・・私は変わりたい!

いつかダヴィデに振り向いてもらえる魅力ある女性になってみせる!!必ず!!!」

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