第13話 「将軍ゴリアテとの勝負」

将軍ゴリアテが大刀を握りしめ

陣営の指揮官たちを集めて、大声で叫んだ!


「俺は、ペリシテ国の猛将ゴリアテだ!俺様は百戦錬磨であり

これまで敵に傷を負わされた事など一度もない!俺は無敵だ!

さぁ!いつまで敵の動向を探っているのだ!

アブラハ族の弱小一族など、俺一人で蹴散らしてくれるわ!!」


「まぁ!待て!!!

ゴリアテ将軍よ!

敵国の王サウジなどは、恐れることはないが・・どうも敵陣の様子がおかしい・・先程までの雰囲気が一変している・・戦意の熱風が舞い上がっているのが分からないのか!?

何かが起こっている!!これまでは、我らペリシテ国の敵ではなかったが・・少し慎重になった方が良いだろう!!」


「ガイア王よ!あなたに戦況を読み解く天才である事は知っているが、

少し慎重になり過ぎているのでは?ここは俺に任せてくれ!

俺が前線に出て、敵の代表者と一騎打ちを打診しよう!

必ずペリシテ国の勝利を誓おう!」


「ゴリアテ将軍よ!

お前は、わが国の猛将である事は誰もが認めるところだが、

油断をすると足元をすくわれるぞ!」


「何を弱気な!

とにかく俺に任せろ!!!」


ゴリアテは最前線に出て行き、大声で叫んだ!



「さぁ!勝負をしようではないか!

貴様らの代表戦士をひとりを選んで、俺のところによこせ。

俺と勝負して勝ち、おれを打ち殺すなら、俺たちはおまえらの奴隷となる。

もし、俺が勝って、そいつを殺せば、おまえらがおれたちの奴隷となり、おれたちに仕えるのだ。」


「何?ゴリアテ将軍を一対一の勝負だと?

勝てる訳がないではないか!」


サウジ王は、猛将ゴリアテの提案に震えあがってしまった。。

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