第14話 「ゴリアテに立ち向かう者」
「サウジ王様!
敵将ゴリアテが1対1の勝負を要請しているようですが
私に任せて頂けませんか?」
「何だと?ダビィデよ!
まだ少年であるお前が、叶う相手ではないだろう!」
「いいえ!サウジ王様!
私は16歳、もう成人を迎えております!
これまで10年間羊飼いをしており、狼やハイエナなど
獰猛な野獣を幾度も撃退してきました。
私にとって、敵将ゴリアテなど恐れる事はありません!
必ず倒してごらんにいれます!!!
なぜなら私には起源の主がご一緒下さいますから!」
「ダヴィデよ!
お前はまだ若い!勇気ある発言は評価できるが・
未来あるお前を、戦場に出す訳にはいかない!」
少年ダヴィデの発言は・・嘲笑され
まるで相手にされなかった・・
◆
「我が軍において
この少年ダヴィデ以外に
敵将に向かおうとする勇士はいないのか?」
「サウジ王様!!
少年の戯言に付き合う必要はないでしょう!!
わたくし千人隊長であるガルルに先陣を任せて頂けないでしょうか?」
「おお!!
ガルル将軍ではないか!
其方ならゴリアテと対等に戦う事ができるだろ!頼んだぞ!!」
アブラハ国の軍勢から雄叫びが聞こえてきた
◆
ガルル将軍対ゴリアテの戦いが開始されたが
ゴリアテの剛腕から放たれる一撃は凄まじく
ガルル将軍は、瞬時に首を刎ねれ、アブラハ軍は戦意喪失してしまった
「何だと!?ガルル将軍がこうもあっさりと瞬殺されてしまうとは・・
我が軍に、ガルル将軍にかわれる人物が・・・いないではないか・・」
「サウジ王よ!
あなたは、我が軍の中で、真に勇気ある者が名乗り出ているのに
何故?ダヴィデを代表の戦士として用いないのか?」
「預言者サムル様?
何をおっしゃるのですか?
ダヴィデの勇気ある発言は、評価できますが・・・
彼はまだ少年ではありませんか?」
「何を言っているのだ!
人はうわべを見るが、起源の主は心を見られる!
私は彼の内にはっきりと勝利の光景が見える!
ダヴィデに任せよ!必ず勝利を勝ち取ってくれるだろう!」
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