第10話⁂マリリンとエドワ-ド公⁂


 マリリンは「シチズンシティー」のセレブ中のセレブ集団「ハイソサエティ-エリア」の名立たる金持ち達を、持ち前の美貌と色気で根こそぎ骨抜きにして「セラフィッシュ星」攻略を狙っている。


 更には最近、首相の子息で次期政財界期待の星エドワ-ド公に、接触している様子。


 だが……このエドワ-ド公、実は…とんだ女たらしで、あちこちに隠し子が居るともっぱらの噂。そんな危険な男とも知らずにマリリンも無鉄砲にも程がある。


 いやいや~実は…このマリリン、おん年四十三歳の熟女なのだが、そんじょそこらの青臭い小娘とは違い、色気ムンムンで一度関わりを持つと、余りの魅力に完全にその妖艶さと美しさに支配されて、頭から離れなくなるらしいともっぱらの噂。


 そして…その美貌と色気に完全に支配され男たちは、夜な夜なその魅力に囚われ、うなされているらしい。


 これは大変な事。プレイボーイとプレイガールどっちに軍配が上がる事やら———


 

 それではその様子を少しだけ探ってみよう。

 

 ある日の事だ。

 王様は最近めっきり「ハイソサエティ-エリア」に滞在する事が多くなっている。


 それは、一にも二にも愛しのマリリンがいるからだ。それでも…この星の経済、政治、環境等々の打ち合わせで「エンペラーシティー」に行かなくてはいけないのだが、この王様、いっときもマリリンと離れられない。


 それでも…この星の重要案件は王様にゆだねられている。その為、その代理で足蹴くエドワ-ド公が、この「ハイソサエティ-エリア」の邸宅に顔を出すようになって来ている。


 それでは……マリリンとエドワ-ド公二人は、どちらの軍門に下ったのか知る為にも、二人の出会いから探っていく必要が有る。

 


 それは……ある日の事。

 初めてエドワ-ド公がマリリン邸に訪れた日の事だ。


 ”ピンポンピンポン”豪邸のインタ―ホンが鳴った。


「婆や出てくれんかのう?」


「ハイ承知しました」


 玄関の豪ジャスな扉を開けるとそこには、初めてこの豪邸にやって来たエドワ-ド公が立っていた。


「婆や誰だった?」


「若い男性で、大層品の良い紳士ですが?」


「そう?じゃ~私が出るわね」


 エエエエエエ————ッ!そんな恰好で⁈

 そう言っていつもの格好、スッポンポンに近いシースル—のドレスで応対に出た。


「あ~ら~ん👄どなたかしら~ウッフ~ン💖💘あぁ~ステキな……ウッフっフ~😚💓ステキなお方ねウッフ~ン👄」 



 一般的にこの「シチズンシティー」の家庭では一様に、家の中ではスッポンポンが当たり前になって居る。当然ちゃんと服を着ている家庭も多いのだが……。


 それでは何故スッポンポンなのか?……それは気候が温暖なためだ。

 その為、このマリリンの邸宅でも当然スッポンポンを貫いている。

 

 ましてや……この豪邸には男性など一度たりとも来たことが無いので、いつもスッポンポンに近い格好だ。

 

 それでも…現在二十二歳のドラ息子には刺激的すぎるのでは?

 

 ああああそれは全く問題ない。もうそれが当たり前になって居るので、何とも思っていない。ただ…外出する時は、どこの家庭もチャンとした服装で出かけている。


 エドワ-ド公は女たらしで有名だったが、流石にいくら何でも初対面の……それも……よその玄関先でスッポンポンに近い恰好で現れられては、ビックリを通り越して……あたふたどころか目のやり場に困ってしまって、完全に思考回路が崩壊して王様の愛人宅である事も……完全に飛んでしまって……余りのマリリンの美しいボディに釘付けになり……知らぬ間に……よだれがダラダラ「嗚呼な~んと美しい😍💛💛」ギラギラにギラ付き……完全に妄想世界に突入している。


(💛💛💛嗚呼🥰🎶.:*:・'°☆💖あああ💘😚*・゚゚💕アアア💚💜💞。.:*:・'°☆🧡💕アアアアアアアアな~んと💞。.:*美しい女性😍\(◎o◎)/!こんな魅力的な女性など見たことがない💛💛💛アアア嗚呼、夢でも見ているのだろうか?嗚呼……グラマラスなボディ😍ウッフッフッフ~💞。.:*興奮する)

 ふらふら~倒れ込んでしまいそうになった。その時、咄嗟にマリリンが支えて膝に抱え込んだ。


 すると……何かしら……もうろうとしながらも目を開けると……ナナナナナント……巨乳がドカ~ンと目の前に飛び込んできた。


 更には……甘~い声で「うっふ~ん☆💖どうなさったのかしら~.:*:・んもう💛💛困った人ね.:*:・'°☆」


 そして…抱き抱えてくれた。

 何か……ぷよ~んとした巨乳に、押さえ付けられて完全にノックアウト。意識が遠のいてしまった。


 ◆▽◆

 完全にマリリンの魅力の虜となったエドワ-ド公は……最近頻繫に、この「ハイソサエティ-エリア」に顔を出している。


 まぁ~、まだ二十歳そこそこの小娘陽葵姫では到底敵うわけが無いし、宿敵山崎流星にあっさり寝返った陽葵姫には憎しみこそあれ、一生味方として側にいる意味が無い。


(あんな……小娘陽葵姫なんか目じゃない。ああアア……それに引き換え☆💖あああ……💘😚*・゚゚何ともセクシ―で魅力的なマリリン💕アアア💚💜……だが……あの王様が目障りで仕方がない。だが……ウッシッシッシ~!王様も持病の心筋梗塞と狭心症の悪化で、いつ命を落とすやも知れない。実は…一番注意しなければいけないのが、塩分の多量摂取なのだが、こっそり塩分の強い漬物、塩辛、明太子 更には、干物、練り物……それをウッフッフッフ~!調理係が居なくなったところを見計らって……たっぷり食事に混ぜているのだ。だって……あの美しい熟女マリリンを何としても、ウッシッシッシ~!我がものに!嗚呼~想像するとよだれが出るわ~!早く王様が死んでくれないかな~?あんなドラ息子なんか何の役にも立たないが、表向きは世継ぎに据えて……ウッシッシッシ~!実際にはしっかり裏で牛耳って見せるわ!ワッハッハッハ)

 こんな腹黒い事を考えているエドワ-ド公。


 それでも…あの……流し目ロバ-トは、その後どうなったのか?

 イヤ~それが~?な~んか胡散臭い行動を取っている様子⁈

 ヤヤヤ ヤヤヤこれは……これは大変!



 










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