存在理由 ～ raison d'être ～

冬至の日に南回帰線にまで至った太陽は　また折り返して3月の春分の日に赤道にまで戻って来る
その後更に北半球を北上し　6月の夏至の日に北回帰線までやって来る
地軸の傾きと地球の公転が起こす現象　太陽と地球が生まれて　40億年以上も繰り返されてきた
そういう宇宙の悠久の営みの中では人の一生なんてほんの瞬きにも満たない僅かな時間
人が生まれて死ぬまでの僅かな時間の中で人はそういう宇宙の営みに思いを巡らせる一方で
日常のほんの些細な出来事や他人からのつまらない一言でつまずいたり　傷ついたり　憤ったり　生まれた事を儚んだり
でも他方では人との関わりの中で楽しんだり　喜んだり　愛し合ったり　生まれて来て良かったと感じたり
人の心と心が織りなす人間模様の中にも無限の広がりを感じてしまうのは
その存在もまた…続きを読む