自分を貫く理由、その先にあるもの

丞と亜久里は学内で知らない者のいない名物カップル。二人は人目も憚らずイチャイチャするバカップルであり、少しでも意見が合わなければレスバを繰り広げる「レスバカップル」なのであった。

この小説に出会って初めて「レスバ」という言葉を知りました。「レスバトル」の略だそうです。
バトルの言葉どおり、作中では幾多もの白熱した戦いが繰り広げられます。それは言葉による思惑のぶつかり合いであり、物理的な技の掛け合い等はないのですが、非常にキレがあり、攻撃を畳み掛けたり食らったり防いだりの、まさに迫力満点のバトル!
気持ちのぶつかり合いなので、もちろんそこには大きなドラマも生まれます。
作者様の広く鋭い視点はレスバだけでなく、ストーリーやキャラの内面等にも及んでおり、作中では様々なことが丁寧に、多角的に、鋭く拾い上げて文章化されています。
丞はカッコいいですし、亜久里のギャルっぷりは可愛くて清々しいですし、イチャつく二人にはニコニコしちゃいますし……他にも、二人はなぜレスバカップルなのか? などなど、見所満載です!
この面白さは実際に読んでみることで体感できるものです。少しでも気になった方は是非読んでみてください!

その他のおすすめレビュー

きみどりさんの他のおすすめレビュー605