第21話ゴールデンウィーク④ 幼馴染集合!

新作「超人気俳優が女子高校生を好きになるのはダメなことですか?」の方もよろしくお願いします!!


今日2話目の投稿です!


よろしくお願いします!

ここでプチ報告です。

この度、カクヨムコンテストにこの作品を応募しました。

なので、しばらくはこちらをメインに執筆していきたいと思ってます。


もうひとつの作品の方は時期を見て連載を再開させていただきます。


ご理解と応援のほどよろしくお願いします!


前書きに付き合って頂きありがとうございます。


では、本編をどうぞ!!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(龍星視点)


紗理奈とデート(?)をしてから、どこか妹の様子がおかしいのだ……


あれからというもの俺が話しかけたら、どこか気まずさを隠しきれない様子で曖昧な会話しかできていない。


俺はこっそりと水希に相談してみると、

彼女もなにか思い当たる節があるようで、ここは私に任せてね、と言って水希は紗理奈を連れて、ショッピングという名の相談会に出かけて行った。


最初は、俺もついて行くつもりだったけど、それを言ったら水希が、

「こういうのは女の子同士で話した方がたぶんいいと思うから。」


と言って、俺は大人しく留守番することにした。


父さんと母さんは今日も仕事らしく、久しぶりに1人で過ごす時間ができた…………



と思っていたんだけど、水希たちが出掛けてしばらくすると、家のインターフォンが鳴った。



うちのインターフォンは車椅子の俺でも見やすいように低めの位置に変えてもらったため、1人の時でも難なく応対できるのだ。


それは置いといて………


俺はインターフォンの画面を覗くと…


「龍星くん──!!!来たよー!」


「龍星、来たぜー!」


「龍星くん早く開けてちょうだい」


と三者三様に言う見知った顔馴染みがドア越しに声をかける。



俺はそっとため息をしつつも玄関のドアを開け、客人(?)を招き入れる。



「お前ら、急にどうしたんだ?」


と、疑問に思ったことを3人に投げかけると、


3人は呆然として、まるで狐につままれたような顔を俺に向ける。


すると、高身長イケメンの高見優が、

「何を言い出すかと思えば、そんなしょうもないことかよ。



俺たちは、お前と一緒に楽しみたいからきたに決まってるじゃん。」


「…………おう、なんかそう言われると照れるな。」


と、俺は思わず優の言葉に頬を赤くする。


それを見て、ははっ、と笑い優が続ける。

「それに、俺も相当お前と遊びたいっておもってたけどよ、悠月と舞なんかお前と遊びたすぎて、俺に口実をつく………………うっっ……」


優が笑いながら言っていると横に立っていた美少女2人が優の頭と脇腹に結構キツめの手刀を入れる。


「優くん〜、それ以上は……ね?」


「そうよ、優。これ以上は言わない方があなたのためよ?」



「………すみません。」



と、まるで即興のコントを見ているかのようで俺は思わず吹き出してしまった。


それを見て、優以外の2人はどこか不服そうな顔をしていたが、優が俺につられて笑うと、また2人に華麗な手刀を入れられ悶絶していた



「うちに来たのは別にいいんだけどさ、何も遊ぶもんなんてないよ?」



俺は、玄関先でうずくまる1人を除いて悠月と舞をリビングに誘導しつつそう言う。



「そう思ってさ……来る時にお菓子とジュースとか買い込んで来たんだー!」



「あとは適当にトランプとかちょっとしたボードゲームなんかも優の家から拝借してきたわ。」



「なんとも、用意周到だな……。」


「「気のせいだよ?」」


まるでこれ以上は踏み込むなよ?と言わんばかりに2人は俺にそっと鋭い視線を向けてそう言うので、俺もこれ以上はダメと思い、話を戻す。



「なら、それ使って遊ぶか。」


「うん!そうしよ!」


「そうしましょうか。」


「それはいいんだけどさ………………そろそろ優の方もこっちに連れて来ないか?」


ということで、ほとんど虫の息だった優をリビングまで連れてきて、舞が持ってきたボードゲームを使って遊ぶことにした。



まぁ、いわゆる『人生ゲーム』っぽいやつを4人でやっていることもあり、会話の話題はそっち中心になった。



「そう言えば、みんなは今どこで何してるんだ?」


俺は、今までなんとなく聞いてこなかった話を聞くことにした。



すると、最初に優が口を開く。


「あー、今までそう言う話全然しなかったもんなー。そういうことなら、俺は高校卒業して、料理学ぶために専門学校行って今は和食の店で修行中だ。」



優の家は母子家庭なこともあって親の帰る時間が遅く、自身で作る機会が多かったこともあり、昔から誰かに料理を振る舞うのが好きだった。



そんなことを思いつつ、

「そっか、お前も自分の夢ちゃんと叶えたんだな。」


「……まぁな、まだこれからだけどよ。」


どこか、照れくさそうに言う優。


次に口を開いたのは舞だった。


「私の場合は1年遅れて大学入って今は医学部で医者になるための勉強してるわ。」


小学校から舞は『天才』と呼ばれ、小学校4年生の頃には中学生レベルの問題をサラサラと解くほどの頭の良さを持っていた。



「医者を目指すなんてやっぱり、舞はすごいね。でも、1年遅れてってちょっと意外かも。」


「………………まぁちょっとね。

そんなことより、悠月の方は?」


舞は曖昧に誤魔化して話題を悠月に移す。


「実は……私も1年浪人して、今は看護師になるために勉強中なの。」


と、悠月は俯きながらそう言う。



悠月は見た目によらず、人一倍飛行機が好きな女の子で将来はキャビンアテンダントかパイロットになるんだ!ってずっと言っていたのに……

「それこそ意外だな……、キャビンアテンダントとかパイロットはもう目指さないのか?」


と、俺は気になったことを聞いてみた。


そうすると、悠月もどこか歯切れ悪くて

「…………うん、実は他にやりたいことができたんだ……。」


「そっか、それなら俺はいいんだけど……」


その様子をただ黙って聞いていた優は、まるで部屋に流れる冷たい空気を吹き飛ばすかのように、

「まぁ、そういうこった。

龍星の方も、由里子おばさんから聞いたけど、もう一度先生目指すんだろ?」



「……おう、あの人との約束もあるしな。」



「それなら、俺は応援してるぜ。」


「私も龍星くんのこと応援してる!」


「当然、私もね。」



「みんな……ありがとう。」



それからは、4人で昔に戻ったかのようにバカみたいに騒ぎ合った。


それはまるで、お互いの心の内を隠すかのように…………。



日が暮れてきて、優、舞、悠月の3人はそろそろ帰るね、と言って散らかした分のゴミを丁寧に片付けうちをあとにした。



ーーーーーーー


〜〜3人の帰り道〜〜

3人になると、途端に会話はなく静かに歩いていた。


すると、優が

「あのさ、2人ともなんであの時龍星に本当のことを言わずに隠したんだ?」


すると、舞と悠月は顔を下に向けたまま

「…………言えるわけないじゃない。」


「……そうだよ。私たちが本当のことを言えば龍星くんが余計に苦しむかもしれないから。」


それを聞いた優は、それでも、と言葉を続ける。

「多分、あいつは少なからずお前らの話を聞いて、察してだと思うぜ。


それでも、あいつはお前らから直接言ってくれることを待ってたんじゃないのか?」



そう言うと、2人は静かに唇を震わして口をかみ締めて、

「それでも、言ったらダメなの。



私たちが勝手にやったことで彼が罪悪感を覚えることがあったらそれが一番ダメだから。」



「うん、舞の言う通りだよ。


私と舞が、龍星くんのことを勝手に思って進路を大幅に変えたなんて知ったら、きっと本当に優しい彼は心の内で大きな罪悪感に苛まれることになる。



そんなことは私たちが望むことじゃない。」



2人は互いに手を握り、優に強くはっきりと言う。


優はそれを聞き、思わず小さなため息をこぼし、

「悠月と舞が言うことも分かるから、強くは言えねぇんだよな。



まあ、そういう事なら俺から龍星に言うことはしないでおくわ。

それでも、いつの日かはちゃんと言うべきだと思うぜ。お互いのためにもな。」



「「わかってる(わよ)」」



そう言って3人はそれぞれの帰路に着くのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


いかがでしたか?


今回の話は後々大切になってくる話をしてみました。


悠月と舞の覚悟の強さを感じて貰えれば嬉しく思います。



面白い!続きが気になる!と思ってくれた方は、応援、フォロー、☆☆☆などなどよろしくお願いします!


ぜひ、コメントをくださると、作者もモチベが上がるのでご協力の程お願いします!


では、次回お楽しみに!

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