第13話 夢は届く
暗い、細い道。角を曲がる。
『寅…!』
四メートルを優に超える大きさ。輝く毛並み。
『美しい』
戦う意思が消える。もはや恐怖もない。神々しい。
こんなもの私が手にしていいのだろうか。
『戦え!!その拳で!!』
寅の近くに人がいる。私に向かって叫んでいる。
『戦え』。そうだ。私は…
「はぁはぁはぁ」
ベットから跳ね起きる。すごくリアルな夢だ。
まだドキドキする。
「会わなきゃ」
私は
ただあなたに出会うために。
暗い、細い道。
帰り道。いつもすれ違う。記憶にある笑い声。
角を曲がる。
「届いたんだね」
そうだ。名前は…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます