第15話 ゲキトツノホーム

ガタンガタン


ガタンガタン


キィ


キィ


プシュー


ガコン


245系は息を吐き新宿から運ばれた空気を

八王子に渡した。


「着いたみたいだね。ここに黒龍が、、?」


「そうっすね!スラム街を越えたところに

デケエ城があります。」


異世界の案内人となったトンマは答えた。


電車から吐き出されたカゲル達はホーム

を流れる冷たい風に頬を触られながら歩いた。


「おい…。竜の前に片付けないといけないことががあるだろ…?」


「ああ、、。」


冷たい風に乗ってホームを駆けてくる男は大声をあげて何かを叫んでいる。


「ねえええええええええ!」


両者の距離10メートルを切った頃に言葉を覆う障害物のベールが解けた。


「金ええええええええええええ!!」


「強欲なヤツだ…。嫌いじゃないぜ…。」


「よこせえええええええ!!」


前傾疾走するフワ坊の指先が伸びた。と言うよりは爪が前腕程の長さに飛び出した。


「影爪ぇぇぇぇぇ!!」


「近接戦闘型か部が悪いな…。」


ブラディが呟くとトンマが一歩前に出た。


「アニキ任せてください!!俺等の能力で

あいつを片付けます!チンギス!カンザス!

こい!」


「あいよ!!」


チンギスとカンザスはトンマの影を同時に踏んだ。


グググ!!


トンマ、チンギス、カンザスの影は宙に浮き

それぞれ変質を始めた。


「頭部は俺トンマ!!」


ジャキン!


トンマの影はギャンザムのような男心をくすぐる頭部もなり空に浮いた。


「胴体はオレチンギス!」


「足は俺カンザスが担当する!」


「合体!!」


チンカンの胴体脚がまず合体しその上から

トンマの影の頭部が接合された。


「三身一影!!ミッドナイトギャラクシー!」


…名前はさておき出来上がった高さ約10メートルの合体ロボットはギャンザムエピファンを

思わせるフォルムでカゲルの心を鷲掴んだ。」


「かっこいい、、。」


「言ってる場合か…。ここはこいつ等に任せて

行くぞ!!」


ブラディの口銃から大声が飛び出した。









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