第16話 ロボットオアキャッツ?

「金よこせえええ!!さもないとォォ!」


フワ坊は右手を振り回しトンチンカンを襲った。


「ギャラクシー!!やれ!!」


ウィィィン、ガコン


「ヒョウテキヲハッケン、クチクシマス。」


AI流の方言で言葉を吐いた後ギャラクシーは

飛び出した。


ブゥン!!


バキィ!! フワ坊の右爪が剥がれた。

中指と人差し指の爪だ。


「いっっってぇ!!こんポンコツ!!

ぶっ壊す!!」


そう言い終わるのと同じタイムで左の爪も全て割れた。


「…………!!!!!!!!」


言葉を追い越して先に飛び出したフワ坊の感情が空を舞う。


「チンギス!カンザス!決めるぞ!」


3人は同じ場所に動かず手を繋いで立っていた。

強力な能力の代わりに彼らは無防備になる

制約があるように見えた。


「シャドウエナジー充填!!!!」


周りから影がギャラクシーへ集まっていく。


ギュウイイイイイイン!


明らかに危ない挙動を始めたギャラクシーに

気づいたフワ坊は次の手に出た。


「やばそうだなそれ、、!!だが撃つ前に倒したちゃうもんね!」


「ハッ。お得意の爪も割れちまったのに強がんじゃねえよ!!…………ん⁈」


トンマの腹に爪が刺さっていた。血が滴り落ちる。


「な、なんで!?爪が!?」


「お前バカだろ?見え見えの爪の武器なんて

フェイクに決まってんだろ?俺の能力は影の空中操作!演技に引っかかったな!!」


フワ坊から離れた影は宙に浮き刃状となり

ふわふわと風に乗った。


プシュゥゥゥウ、、


トンマのダメージにやってギャラクシーは沈黙し動かなくなった。


「よっっっわ!!3人でこの程度!?

笑っちゃうね!こんなんなら必中のブラディも大したことないんだろうね!」


フワ坊は小学生低学年でジャムパンマンを卒業できない子供を見下す子供のように残忍に笑った。


「テメェ、、。なんて、、。いったぁぁ⁈」


腹を抑えうずくまりながら吠えるトンマは

負け犬が頂点に君臨するヒエラルキーの最下層に位置する雑種犬のようにプルプル震えた。


「ハハハハハハ!!おもれえええ!!

おっさんのプルプルおもれえええ!!」


ウイイイイイイン、ガチャン!!


フワ坊の背後で音がした。


「え、、⁈⁈」


ギャラクシーの頭部がたっぷりと影を蓄えて

待ち構えてきた。


「な、ななな、なんで⁈」


焦るフワ坊にトンマは言った。


「演技だよガキンチョ!」


チュドオオオオン!


レーザーが放たれた。





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