第2章。終了から、、、

終了から、、、

北山美貴――――――――――――終了。

西山優舞――――――――――――あと3日

 僕は泣いている。何故だろう。何故か出てくる。何してても出てくる大粒の涙が。「ゆうま!」誰かの声が聞こえた。その瞬間―――――「美貴!」何故かわかったあの声は美貴だ。だが、どこにいるかわからない。そして泣いている。何故だろう。

東山睦月?――――――あと2日

 私は好きな人がいて幸せ。友達の美貴が私の故郷に来てからどっか行っちゃった。何故かふと元カレに会いたいと思った。すぐわかるいる場所はね。あそこでしょ。

 僕は美貴を探すため走り続けた。美貴の故郷に、そこは夢景色。絶対に美貴はそこにいる。「走れ!」「走れ!」言い聞かせる。自分に。

「優舞!」睦月は優舞に追いついた。でも睦月はなぜここにいるか分からない。だけどゆうまに会えた嬉しさで忘れている。そして感動している。「久しぶり。ずっと探してた。」「あぁーと誰ですか?」「え?、、、あ、そっか覚えてないか、」「すいません分からなくて。」「まぁいいや説明するし!私の名前は東山睦月。」「はじめまして。」「うん。あのね元カノのことって覚えてる?」

「はい。あなたが!?もしかして?」頭にははてなマークしか浮かばなかった。顔は見た事あるのに思い出せない。「そうだよ。みきじゃないよ。睦月だよ。」「はぁっ。」記憶の断片を思い出した。走っている道には日陰がなくなり。天気雨が降っている。ひとつ謎が残る。別れる感じじゃなかったのになんで別れたのだろう。それだけが分からなかった。「じゃあなんで別れたの?」目がムズムズする。「私実は、、、二重人格者なの。」衝撃的だった。だからあの時喧嘩になったんだ。「僕はそれで引き止めなかったんですか?」「そうだよ。なんでかわからないけどね。」人生1番の後悔をした。東山さんとずっと一緒にいたい。睦月と一緒にいたい。はなれたくなかった。わすれたくなかった。記憶。あ、、、、「どうもー!最強の女でーす。」「あなたは?だれ?」「三木!」「?美貴?」「漢字違う。」「なんで書いてもないのにわかるの?」「何となく。」思い出した。こいつに酷いことをさせられたことを。「漢字は?」「3つの木で三木!」また戻った。睦月に。「三本の木???私の故郷。」「僕は美貴の故郷に向かってるよ。」「それって私の友達の美貴のこと言ってる?消えた人の」「はい。そうです。」美貴ってだれだ?なんで知らない人の故郷を知っているんだ?俺。「結局元カノは1人だってことですか?」「そう。美貴のことなんで知ってるのか分からないけど三木だよゆうまの元カノはその主人格は睦月だよ?」方向転換して三木の故郷へと走り出した。「故郷にはいるんですか?睦月の友達の美貴は。」「いるよ絶対に。そしてね美貴は優舞のこと事好きなんだよねー。」「僕は睦月さんですよ。なので別にどうでもいいです。知らない人なので」「いや知ってるよ。会わなくても繋がってるの私たち3人。」胡散臭く信じるどころか理解すらできなかった。「そんなことはどうでもいいです。なんか使命感に追われてるので早く美貴を救いましょ?」「わかった!走ろうもっと早く!」こんな気持ちがいい時に思い出した。三木との思い出を。「あ、あの昔片付けろって言われたんですけどそれって、、、」「死体。です」「よね?出来るわけないじゃないですか。」「そうだよね。三木に負けないようにしてたのに負けてたまに変わっちゃう。」「三木に負けないで心を強く持って欲しい。そのままの睦月さんでいてください。」記憶が全て帰ってきた。睦月との思い出。友達との思い出。浮気されたことあった、楽しい人生だな。「わかった。がんばるね。何も出来なくてごめん。」記憶が消えた理由は三木に洗脳されていたからということも思い出した。何故か睦月の顔が憎たらしい。三木が嫌いだったのだろう。いや嫌いだった。「睦月!」「なにー?」何故か涙が出てきた。睦月さんもだ。涙で溢れたこの道もどんどん光が刺していく。故郷に近づいている。夢景色の近く。後もう少し。足が無くなりそうだ。「睦月さん。愛してます。」「私も。」「なので、美貴を助け出しましょ。」「わかった。愛してるよ優舞。」「僕もです睦月さん。」涙が溢れて止まらない。床が湿っている。それを蒸発させていく日光。絶景だった。睦月は三木がやった事で指名手配されている。「止まりなさーい。君たち。」ここは車が入って来れない道。走ってきた警官より足が早い2人。にっこり笑いあって故郷へ向かう。人生で1番幸せな時間だった。「ふふっ」「警官遅いね。」微笑みあった。世界で1番仲の良い2人。その2人はまた切れて、また繋がって、いつかほんとに結ばれる時が来る。それはいつかは分からない。1年後かも156日後かも。けど絶対に結ばれる2人。見ればわかる。故郷に着いた。そこは光っていた。「はぁやっと着いたね。」「警官結構後ろにいるけど油断しないで」「早く実行する?」「いやなにをだ?」「みきを救いたいのか?」三木の声が聞こえる。「はい。」声が揃った。「でも信じられない。」「いや、私は美貴を救うために睦月にはいった。」「入った?まじか」「だから美貴がいなくなるのは分かってた。」「で今世界ではみんなが1人ずつ消える現象が起きてる。」「誰も気づいてはいないがね。私は消えて助けようとしたけど人間の体貰える訳もなく睦月に入った。」「酷いことをした。ごめんなさい。」「大丈夫っしょ!」「ありがとうございます。」なんで急に三木がいい人になったのか分からなかった。「それで、助けれる人は1人しかいない。でも肉体ごと使えば全員助けられる。」「その確証は?あるの?」「ある。未来から来たから。」「どーやってきたのか気になるけど、わかった。」正直驚きを隠せなかった。こんな出来事に謎に巻き込まれてびっくりだ。「えぇーー!?ほんとですか?」「はい。美貴が消えて悲しがってる二人を見て睦月に入りました。」「でもー僕美貴と会ったことすらないけど……」「今そんなこと話してる場合か」「とりあえず睦月の体を使ってみんなを助けるか美貴だけを助けるかどっちかよ、選びなさい。優舞、睦月。」

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