第44話 蛙化現象を起こす女性は毒親になります
蛙化現象とは、主に女性に起こる現象でつきあっている彼氏が何かミスをするとか、自分の価値観と合わない行動をすると、急激に冷めてしまうことだそうです。例としては、自動改札で料金不足でゲートに止められるとか、コンビニで店員にタメ口をきいてしまうといかだそうです。
これはあらゆることが一定の水準以上でないと許せないという減点方式が行き着いた結果、欠点があることが許せないということだと思います。
すなわち究極のルッキズムではないか、と。ルッキズムとは外見についての水準の話ですが、行動も外見に含まれるようになった、ということです。
つまり、いいところがあって好きになるのではなく、他人から見てみっともないところがないことが、恋愛の条件になっているということでしょう。
それは、結果的に結婚後にリストラにあったら、病気にあったら、太ったら、不用意にオナラをしたら、離婚になるということです。つらいことがあっても、会社を辞めるのも、精神科に通うのも、許してくれないでしょう。こういう人が老後に支え合ってくれるとは思えません。
あなたの〇〇なところが好きだった、あるいは一緒にいた時間はかけがえが無い。だから一緒に頑張ろうとは間違ってもならないでしょう。
コンビニの店員にタメ口は人間性の問題ですからわからなくはないですけど、自分はこう思うという意見を言えばいい。つまりお互いが高め合うといういのが人付き合いの本来の意味だと思います。
ただ、ここまでは多分当たり前の話だと思います。老後まで一緒にいるのにふさわしいパートナーではない、とほとんどの人は気が付くでしょう。自分は蛙化を起こすとカミングアウトする女性以外は気が付いていると思います。
それが、子育てになったらどうでしょう?自分の思った通りの進路に進まない。ルックスがイマイチ。ダウン症だった。その女性は「こんなはずじゃなかった」と言いませんか?「私は悪くない。夫が悪い。姑がわるい。学校が悪い。社会が悪い」という結果になるのは目に見えています。
「なんで周りが出来ているのに?」と叫ぶこと請け合いです。子供はつぶれるか、親の顔色を窺い、表層のスペックだけを糊塗する姑息な人間になると思われます。蛙化現象を起こす女性は、毒親として子供を駄目にするのはまず間違いないでしょう。
蛙化現象の原因は今まで述べてきたことです。まず学校で競争がないから自分より優れた子がいる現実がわからない、失敗していない。社会的・遺伝的・環境的な上下さが事実としてあることを認識しない。平均値で物をとらえる。
そしてSNSのいいねの数を競う数値評価でしょうね。つまり表層的な「映え」で自分の価値が決まると思っている=他人から見られているかもという恐怖と戦っている人です。
だから自己承認欲求だけ肥大化しているのでしょう。あらゆることが自分への投資と言う名の無駄使いに終わる人でもあります。
これが「蛙化現象」です。言動から分かるのは「相手の価値観や立場を考慮しない」「自分を客観視できない」「自分が間違っているとは思えない」「口コミと言う名のSNSマーケティングに洗脳されている」「客観よりも友達の意見」と思った方がいいです。この要素から逃れている人はごく少数だと思います。
追記 最近ジョニーディップ氏の裁判の精神分析医の証言を見ました。(アメリカでは裁判を中継するんですねえ)。ジョニーディップ氏の元妻であるアンバーハードさんの症例が蛙化現象に近いようです。
それは境界性人格障害です。この障害は付き合うまでと付き合ってしばらくは理想の相手に見えて燃え上がるらしいですが、何か自分の意にそぐわないことがあると、急に冷めるようです。
アンバーハードさんの場合、激高する、演技性人格障害を伴っておりますし、個人の症例が似ているからといって、蛙化現象と呼んでいいのかは正確には言えません。が、燃え上がりやすく冷めやすい症状が一致するかなあ、と思いました。
(なお、医者の証言なので私は信ぴょう性があると思いますが、裁判上のことですので確定診断とはいいません)
人格障害は病的な「症状」の場合と、性格と混同するレベルの「気質」の場合があるし、精神分析医が蛙化現象を解説するとどうなるかは分かりません。ですが、蛙化現象と人格障害、いずれにせよ「上手くいかない」パートナーな気はします。
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