第37話 少子化はネットのせい。「はだかの太陽」を読もう。
基本的にはインターネットを無くすのが一番少子化対策の早道でしょう。人間は孤独に耐えられません。そして性的刺激にも飢えています。この2つの人間的な欲求を代替してしまうのが、ネットです。
インターネットが代替するものは他にもあります。いいねや閲覧数などの承認欲求の数値化です。今こうして書いている小説も、自己表現の欲求です。
こういった、他者が必要な欲求の肩代わりをするのが、インターネットです。まあ、これは誰でも気が付いているでしょう。ネットが無くなれば人は外に出て、ふれあい、愛し合い、性行為をするでしょう。20世紀の若者が夜な夜な外を徘徊していたのは、孤独、退屈、つながりを求める、性的な衝動などの為でしょう。
これはアイザックアシモフ氏の1957年「はだかの太陽」というSF小説である程度予想されていました。人と人とのふれあいがネットにより不用になり、人は病気をおそれ、ロボットに囲まれた自宅から外にでなくなります。辛うじて子供を作る時だけなんとか触れ合うそうですがそれが不快でしかたがないということでした。
予言か?というくらいですね。AIとロボット、そしてインターネットに囲まれた世界を見事に描いています。
人間の欲望は何の為にあるか?個と種の生存本能です。逆にいえばこの生存本能をつぶせば個も種も生き残れません。男の独身の平均寿命が短いのはなぜか?という研究もあります。生活が不健康なのもありますが、どうもそれだけではなさそうです。人とつながらない人間は自壊するのでしょう。
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