第32話「いいね」のせいで、恋愛が廃れた
53万といえば、マンガ好きなら言わずと知れたフリー〇様の戦闘力ですね。数字で「強さ」を表現した原点ではないかと思います。それ以降、マンガやアニメでどれだけ強さの数値化が行われたか分かりません。
もう1つの流れが、ゲームにおける「レベル」ですね。ドラ〇エ、FFなどのステータス表現です。
分かりやすいですよね。どれだけ強いか、何が出来るか。面白い発想です。が、そんな単純な数値化なんて実際にできるわけないよ、と思っていました。
できてしまいましたね。「いいね」ですね。これを獲得するためにどれだけ時間とコストをかけるか。中には命を落としたり犯罪に走ったりする人もいます。ツイッターが走りだと思いますが、フェイスブック、インスタからtiktokの流れが主流でしょうか。
特にインスタですね。「映え」という単語が生まれました。ごく短いあるいは映像だけで、スタイリッシュ、コミカル、ショック等々で感情に訴えかけられるかの競争が始まりました。
となると、人に見せられないと駄目ですよね。まあ、恋愛は極めてパーソナルです。あんな男のどこがいいの。なにあの性格の悪い女は。でも、惚れてしまえばアバタもエクボでした。それが恋愛のだいご味だし「他人には分からない、教えない」喜びでした。
これって、SNSと相性が悪いですよね。「本当の彼、彼女の内面は私が知っていればいい…むしろそれがいい」という世界ですから。
SNSの「いいね」はコカインよりも麻薬性があるそうです。恋愛では承認がないわけです。例外は男はイケメン、金持ち、女は美人でしょうか。「映え」ですからね。トロフィーとしての価値がないと、SNSにアップできません。
そして、SNSで気の利いた発信をしなくちゃ。話題について行かなきゃ。イチャイチャしている時間なんてない。タイパとかいう最悪の価値観も生まれました。
承認の問題は根深いですね。これが少子化の最大の原因だと思います。社会が認めれば子供を作ろう競争が始まります。社会が「承認」しないから子供を作ることに価値を見出せないのでは?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます