第31話 多様性教育で幸せが家族から金に変わった。

 ダイバシティとか多様性とかいろいろ他人と自分は違うものだという教育がなされています。ですが、人間は多様であれといいつつ、成功者の概念はなんとなくですが、金と異性そして知名度でしょうか。権力というのもあります。


 ユーチューブなどで見る限り、知識人は日本人のGDPが落ちてきているのが日本の終わりだ劣化だといいますが、しかし目指すところはいつのまにか「成功者」の漠然としたイメージを全員が同じ価値になってませんか?


 どうでしょうか。以前はいろんな職業に憧れがあった気がしますし、成功のイメージももっと沢山選択肢があった気がします。子供が好きだから保育士になりたい。先生に憧れたので中学校教師に。消防士に警察官などは正義感でしょう。

 年収で成功失敗を論じているのって、この10年くらいじゃないでしょうか?


 ただ、です。実際の世間を見るとどうですかね?例えば年収○○円以上じゃないと結婚できないとかネット上では騒がれていますが、普通に結婚して子供を作っている人はかえってそういうこだわりでなく、人物ありきで相手を選んでいる人の気がします。


 なんとなく「日本は貧しくなった」だから「不幸」だ。俺の話を聞いてもっと上の人間になれ=金持ちになれ、という言論人が増えている気がします。その方が再生数が稼げるからでしょうか。


 悪い事にそれを真に受けているらしいですね。特に小学生にひ〇ゆ〇氏やほ〇え〇ん氏は大人気だそうで。困ったものです。完全に価値観が金と自分本位ですからね。あれに憧れた人間が社会にでると、勝ち負けを収入で考えるようにならないか心配です。


 多様性教育で、昭和的な幸せを全否定したから計測可能な幸せの尺度が消えたのでしょう。だから金の多寡が幸せの尺度になったのだと思います。それがポピュリズムの正体だと思います。大衆から価値の尺度の基準を奪うと、分かりやすい方に流れる。リバタリアンが日本に向かない理由です。アメリカはともかく。


 結局、人生の価値を、金を尺度で考えれば、結婚などしない方がいいでしょう。 

 それが少子化の原因の一つで、その原因は多様性教育です。昭和のテレビのところでもいいましたけど、結婚・出産が幸せだという価値観をどこかで共通基盤にしないと子供なんて増えません。それがハラスメントで出来なくなったから子供が減ったのでしょう。




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