第25話 専業主婦の経済的価値は?という愚問
専業主婦の労働力を年間所得に換算するといくらか?800万とか300万とかいろんな説を聞きますが、しかし、これほど夫婦の本質を無視した議論はないと思います。
24時間家族のために、衣食住を整え、学校や支払い、親戚づきあいなどの雑事をこなす。経済換算できないに決まっています。1000万円積んだところで主婦の代替が見つかると思えません。家族の一員としての役割ととってもいいし、家族愛と言ってもいいでしょう。金に換算するから価値を過小評価すると思います。
ぶり大根の話でも言いましたが、家族の嗜好を考えておいしいものを作ってくれ、健康に気遣い、感情を気遣ってくれる存在を貨幣価値に換算できると思うのが完全に間違っています。ここは本当に資本主義的なフェミニズムの間違いだと思います。
家族の中心である主婦のホスピタリティは次の世代の宝を育てる至高の価値です。家族制度というのは資本主義的民主主義の中で子供を育てる装置として、その内部の心の交流や一緒に協力する価値は至高のものです。なぜ外の労働の方が尊い、価値があるみたいな論調になるんでしょうか?
これを突き詰めてゆくと、旦那の経済価値は?という話にもなります。もちろん労働対価としての年収という話にもなりますが、これも同じですよね。旦那は旦那であって、替えがきくものではありません。やっぱり一緒に暮らしている以上プライスレスな存在です。
恋愛だろうが、お見合いだろうが、出来ちゃった婚だろうが、見知らぬ男と女がどんなきっかけであれ、ともに稼ぎ、生活し、子育てをしたら、恋愛感情とは限らない家族愛が生まれるでしょう。そこに経済価値を付け加えるから、家族がお金に見えてくるのでは?
しかも、悪い事にこういう議論がネット上でされていれば、結婚する前の男女にとっては、こういうくだらない経済換算のせいで「お金がないことで」不幸になるかもしれないという考えに陥るでしょう。
家族の価値は、一緒にいること、そしてかけがえが無い事、愛情の対象であることです。経済価値は一切考えないことが大切でしょう。
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