第11話 思いあって仲間割れな変人ども①

「え、行くの?」

私が首を傾げると、湊と悠真くんは満面の笑みで頷いた。

金曜日の昼休み。

2人は私の教室に遊びに来ていた。

「うん!この間言った通り、杏に俺のかっこいいところ見て欲しいんだ!」

湊の瞳がきらきらと輝く。

なんか、楽しそうだね...。

でも、私も興味はあるんだよね...。

「湊センパイのかっこいいところ見せるとかってのはちょっと気に入らないなーって思ってたんすけどよく考えたら休日に杏センパイと出かけられるってことっすよね!」

ま、まあ確かにそうだけども...。

平日だろうが休日だろうが私、別に変わらないけど...?

なにか特別なものでもあるのかなぁ。

「他の奴らもたぶん異論はないと思うんだけど...」

大和も賛成というように頷いている。

湊が言うと、1人の影が近づいてくる。

...?

誰だろう...?

「俺も行っていいか?」

私が視線を向けるとそこに居たのは樹くんだった。

え、樹くんも行くの!?

私は目を輝かせる。

「うん、別に構わないけど?」

湊が樹くんの申し出を了承する。

やった、樹くんも来るんだ!

やる気出てきたー!

「え、く、来るんすか…?」

悠真くんが顔を歪ませる。

え、そんなにいや…!?

樹くん、嫌われるような人じゃないと思うんだけどなぁ。

「ダメか?」

樹くんが悲しそうに悠真くんを見上げる。

な、何その目!!

可愛すぎる…!

「だ、ダメじゃないよ!みんなで行こ!!ね、悠真くん!」

私は2人の間に入って、会話を止める。

悠真くんはまだ難しい顔をしている。

樹くんの顔はこの上ないくらい緩んでるけど…。

「仕方ないっすね…。でも、杏センパイが独り占めされるのは嫌っすからね!」

なんか、前もそんなこと言ってた気がするなぁ。

絶対、そんなことないって言ってるのに…!

私が少々悠真くんの発言に不満を抱いたところで教室の外に見知った影が見えた。

「あ、新先輩に、伊織先輩に蓮!来てくれたんだね!」

この教室にはまだいなかった文芸部員の面々に湊が駆け寄る。

相変わらずこのメンバーがそろうと目立つな…。

私はあんまり目立ちたくない人だからちょっと嫌だけど…。

「朝話したことだけど…」

湊が言うと、3人は目を見合わせる。

も、もう話してあるの…!?

仕事が早いなぁ…。

「お前のボクシングジムに行く話か?俺は別にいいけど」

皇会長がポケットに手を突っ込みながら言った。

おお、すんなり…。

1番忙しそうだから行くの難しいと思ってたのに。

「俺も大丈夫だ!弁当作っていくな!」

神楽先輩が元気いっぱいに言う。

そ、それは女子の役目…。

そんなにイキイキしながら言われたらお願いするしかないよね…。

「ぼ、僕が行っていいのであれば…。あ、あとわ、WiFiがあれば…」

あ、ツイートするのにね…。

そこは捨てられないんだね……。

みんなで出かける時くらいその魂、置いていけばいいのに…。

「んーと、わいふぁい…?はよくわかんないけど、みんなOKなんだね!」

湊が元気いっぱいに言うと、全員頷いた。

ていうか、湊、WiFi分からないんだ…。

それはそれでちょっと心配だ…。


「おーい!杏センパーイ!!こっちっす!」

私に向かって手を振る悠真くんが見えた。

私も小走りで近づきながら手を振る。

もしかして、1番最後になっちゃったかな…?

「よし、全員揃ったな!」

私が合流すると、神楽先輩が腰に手を当てながら言った。

やっぱり、お待たせしてたか…。

だって、樹くんもいるんだもん…!

「行こうか」

大和の掛け声に合わせて、みんなで出発する。

服装に気合い入れてみたりしたけど、ど、どうだろ…。

樹くん、気づくかなぁ。

「で、出かけるのとか、ひ、久しぶりというか…」

蓮くんがキョロキョロとしながら言う。

いや、私と八神くんのデート尾行してましたよね!?

それは除外されてる感じ…?

「ったく、休みだってのに早起きさせやがって」

皇会長がため息を吐く。

やっぱり、嫌だったんですね…?

確かに、6時起きでちょっと早起きだったけど…。

「あ、あのさ、白雪…」

部員のいつも通り加減に呆れていると、隣から声が聞こえてきた。

そ、その声は…!

私は瞳を輝かせながらそちらへ視線を向ける。

「今日の格好…」

「あーあー、もうすぐ着くっすねー!!」

「そうだな、さっさと歩くぞ。早く室内行くぞー」

樹くんの言葉に耳をすましていると、悠真くんと皇会長の大声にかき消される。

な、なんで今のタイミングでその声量…!?

信じらんない、樹くんの大切な一言が全く聞こえなかった…!!

「おーい!みんなー!こっちだよー!」

そんな声が聞こえてみんなの視線がそちらへ向く。

声の主はこちらに向かって両手を大きく振っていた。

湊は、今日も元気みたいだ。

「着いたっすね!ボクシングジムは女子もいないし最高っすね!」

ごめん、悠真くん。

今、そんなに無邪気に喜べない…。

だって、樹くんの言葉聞き逃しちゃったんだもん…。

ていうか、女子いないって言ってる相手、女子だからね!?

私、女子だから…!!

「よし、時間も時間だし、昼にするか!」

は、早くないですか…?

いや、神楽先輩のお弁当は楽しみで仕方ないし、神楽先輩が食べて欲しいのもわかるけど…。

まだ10時、ですよ…?

「う、うん、そ、そうしよっか…。あ、ちょ、ちょっと待ってて、葵さんから…」

言いながら大和が席を外す。

いや、リア充はいいけど…。

陰キャぶちかましながらリア充するのやめなよ…。

「こ、こここ、ここ!WiFiありますね…」

WiFi探してるってことはまたツイートしようとしてるのね、蓮くん…。

良かったね、と言うべきなのか…?

また炎上するような内容じゃなきゃいいけど…。

「疲れた、白雪。だりぃ」

そんな声と一緒に肩に重さが伝わってくる。

驚いて目を向けると、私の肩に身を預ける皇会長がいた。

え、ええ!?

なんだ、この状況…!

皇会長ってこんな人だったっけ?

「ど、どうしたんですか!」

私が言うと、皇会長は俯かせていた顔をあげる。

そして、ニヤッとした笑みを私に向けてきた。

こ、これはもしや…?

「心配でもした?」

か、からかわれたぁ!

信じらんない!

普通、あんな風にされたら体調悪いのかなとか心配するじゃん!

「し、してません!」

私は皇会長に背を向ける。

また騙された…!

ほんっとにこの人、信じらんない!

「嘘つけ。血相変えてたくせに」

この人、もう一生心配なんかしてあげない!

いっつも人のことばっかからかって!!

もう知らないんだから!

「嬉しそうだな、皇先輩」

笑いながら去っていく皇会長の背中を睨んでいると、樹くんがそんなことを言う。

う、嬉しそう…?

からかって面白がってるようにしか見えなかったけど…。

「そんなわけ…」

私は、樹くんの言葉に首を振る。

あの人は面白がってるだけでしょ…。

見てればそのくらいわかる…。

「あるよ。本気で心配してる白雪のこと見て…嬉しそうだった」

ええ…。

それは樹くんの人柄がそう見せているだけでは…?

やられてる当人からしたら絶対そんなことないけど…。

「俺も白雪から心配されたら嬉しいもんな…」

え、ええ!?

そ、それはどういう意味…!?

私は何も言えずに口をパクパクさせる。

戸惑っていると、脇からひょこっと顔を出した2人。

「なーに、話し込んでんっすか〜?」

「今日は僕のこと見てくれる日!!」

悠真くんと湊だった。

なんでこの人たち、樹くんと話してると入ってくるの…。

私は頭を押さえながら、気を取り直す。

「はいはい…」

私が呆れ気味に言うと、2人は目を輝かせた。

やめて、怖いから輝かせないで…。

ろくなこと考えてない気がする。

「じゃあ、誰が1番杏センパイにかっこいいと思ってもらえるか勝負しましょっ!」

悠真くんが元気に提案する。

待って、また勝負するの…!?

だから、そんな勝負に乗るのなんて…。

「よし、いいよ!」

そうそう、湊くらいなもんで…。

それじゃあ普通の部活とやってる事変わらないじゃん!

せっかく外に来てるのに…!

「俺も!」

え、ええ…?

そんな私の予想に反して樹くんが手をあげる。

そういえば、樹くんって意外とこういうの好きなんだっけ…?

「よし!じゃあ、初めっす!!」

あ、あほらしい…。

私、こんな状況で何されても別に格好いいとは思えない気がする…。

樹くんはいつでもかっこいいけど…。

「杏センパーイ!見てくださいっす!」

悠真くんに声をかけられて視線を向ける。

そんな彼の手にはどこから借りたのかグローブがはめられている。

え、な、何するつもり…?

「行っきますよー!」

そう言って、悠真くんが目の前のサンドバッグを殴り始める。

え、えええ…!?

急にそんなことできるの…!?

「どうっすかー!かっこいいっすかー?」

かっこいいとかそういう前に怖いんですけど…。

きょ、距離おこう…。

私は悠真くんから徐々に離れる。

「あ、あはは」

悠真くんの熱い視線に苦笑いを返す。

無理だ、それを捌くのは無理よ…。

出来れば、他人のフリをしたい…!

「ちょ、杏センパーイ??」

悠真くんの声は聞こえたけれど、背中を向ける。

ご、ごめんね…!

人気もあって私もいい人だとは思うけど、悠真くんってたまにとてつもなく馬鹿だよね…。

「あーん!見ててよー!」

湊が両手で私に手を振る。

今は、周りに人がいないからいいけど、いつもはやめてよね…。

少しため息を吐いてから、そちらへ視線を向ける。

「じゃあ、お願いします!」

そう言って目の前の大きな男の人に湊が頭を下げる。

え、もしかして…?

湊の目付きがいつものそれとは全く違う鋭いものに変わる。

「み、湊…!」

こうなると湊のことを止められる人はいない。

全力で相手に向かっていく。

それが自分に比べてどれだけ背が高かろうが、体格が大きかろうが関係ない。

「おりゃあぁ!」

雄叫びとともに相手に強烈なストレートが決まる。

ああ、終わった…。

ボクシングをやっている時の湊はなんというか獣みたいだ。

「あーん!」

その後に見せる無邪気な笑顔がギャップありすぎて怖い…。

また他人のフリしたいんですけど…。

もう、なんでみんなこんな変な人なの…!

「白雪」

私が恐怖にも似た羞恥心にもう帰ってしまおうかと思っていると、静かに名前を呼ばれた。

こ、この声は…!

今回のお出かけでの唯一のオアシス…!

「樹くん!」

私が名前を呼ぶと、彼は困ったように眉を下げた。

…?

どうしたんだろう。

「西園寺も天王寺も派手で困るな…。あれに勝てるの思いつかなかったや」

お、思いつかなくていいんだよ…。

樹くんの発言にほっとする。

やっぱり樹くんは普通の人だ。

「そ、そのままでいて!樹くんだけは!!」

樹くんまで変人になられたら私の癒し無くなる…!

ていうか、樹くんがそうなる心配はないよね…?

こんなに素晴らしい人なんだもの…!

「あのさ、白雪。俺…」

樹くんが口ごもる。

な、何を言おうとしてるんだろう…?

大事な事っぽいけど…。

「はーい、ストーップ。杏姫はみんなのものなんだよ、独占とかしたら許さねぇからな?」

な、なに!?

背後から肩を掴まれる。

というか、肩抱かれてるって言うのかな、これ。

「な、何してるんですか?皇会長…」

私の問いかけに皇会長はとぼけて首を傾げる。

いや、明らかにいつもしないようなことを…。

疲れすぎて、頭おかしくなりました?

「ん?なんか、気に入らん雰囲気だったから牽制」

どういうこと…?

ちょっとよく分からない…。

なんの雰囲気が漂ってたんだ…?

「白雪って人気だよなぁ〜」

樹くんが肩を落としながら言う。

私が人気だと困るの…!?

そ、それって…。

「はいはい、皇が殺気立って来たから弁当にしようぜ」

そう言って、神楽先輩がお弁当を広げる。

じ、自由だな…。

でも皇会長の殺気は止めておいた方がいいかも…。

「弁当だ〜!」

謎の勝負をしていた湊と悠真くんも集まってくる。

うん、賑やかだなぁ。

少し嬉しくなりながら私は席をたった。

「少しお手洗い行ってくるね」

「そこの角を曲がって真っ直ぐ行くとあるよ!」

教えてくれた湊にありがとうと行ってから歩き出す。

すると、2人の男の人の話し声が聞こえてきた。

ここを使ってるほかの人かな…?

「またあのチビ来てやがるのか…」

チビ、という単語に体が反応する。

もしかして、湊のこと言ってる…?

なんか、よく思ってるような感じでは無いけど…。

「ったく、コーチのお墨付きだかなんだか知らねぇけどボクシング一筋に絞らないで部活までやってるって話だろ?」

やっぱりあんまり良くは思われてないみたい…。

そうだよね、あそこまで強いんだからやっぱりボクシングに絞って活動すべきだよね…。

私も…わかってるけど…。

「あんな遊び半分でやってるようなやつと一緒にされちゃあかなわねえぜ」

その言葉に拳をぐっと握る。

たしかに、いつもはふざけてて、変なやつかもしれないけど。

湊はボクシングに対してはいつだって本気だ。

文芸部に入ってるのだって私のこと、心配して…。

こんな何もわかってないような人たちにバカにされるなんて絶対に嫌だ!

学校から帰ってからのトレーニングを欠かしている日を見たことがない。

私がへとへとになってベッドに突っ伏しているような日でも窓の外を見ると、必ず走り込みをしている湊がいる。

この人たちはそんな湊を知らないんだ。

「湊は遊び半分なんかじゃありません」

思わず声に出していた。

我慢できなかった。

だって、目の前で湊があんなふうに言われてるのに、通りすぎるなんて…。

私にはできない。

「あ?嬢ちゃん、どこの誰だ?あの坊主のお友達かぁ?」

バカにしたようにくすくすと笑われる。

でも絶対に負けない。

だって、湊は誰よりも強いもの。

「湊はここの誰よりも本気です。遊び半分で向き合ったりなんか絶対にしてません!」

私が言うと、男の人たちは分かりやすく顔を歪めた。

怒らせちゃったかな…。

でも、本当のことだもの。

「お前に何がわかるんだ?俺らの手にかかればあいつなんて瞬殺だろ」

ケラケラと笑う声が耳につく。

やめて…!

もう、許さない…!

「あんたたちなんて私が相手で十分よ!」

声を荒らげて言う。

男たちは目を見合わせたあと、ニヤッと笑った。

そして、2人で私の前後を囲む。

「ふ〜ん?お嬢ちゃんが相手してくれんのか」

「女だからって手加減しねぇぞ?」

低い声に少し震えそうになるけれど、ぐっと我慢する。

こんな人達に負けるわけない。

大丈夫、だよね…?

「じゃ、先攻な?」

男の拳が私の顔目掛けて飛んでくる。

私はぎゅっと目をつぶった。

負けちゃ、いけないのに…。

「杏!!」

瞬間、顔に痛みが走る。

はずだったのに、痛みを感じることはなかった。

え…?

恐る恐る目を開けると、私を抱えていたのは―。

「み、湊…!?」

どうして、ここに…?

だってさっきまでみんなとお弁当のところに…。

でも湊の瞳は男たちからズレることはなかった。

「杏を1人にしたのは間違いだった…」

ち、違う…。

湊のせいじゃないよ…?

私は、湊を悪く言われたのが嫌で…。

「写真撮ったっすよー」

悠真くんの声も聞こえる。

な、なんで悠真くんまで…?

しかも写真まで…!

「ま、湊センパイにばっかかっこいいとこ取られちゃ悔しいっすからね」

違う、これは私の…。

私が嫌だと思ったことなの。

私一人でも大丈夫なはずだったの。

「おい、どうなるかわかってんのか?」

神楽先輩がバキバキと指の関節を鳴らす。

みんなにこんなにしてもらうような事じゃない…。

これじゃあ私、お荷物だ…。

「あ、もしもし警察ですか?ちょっと揉め事で…」

大和の声に男たちの顔が青ざめる。

違うの、本当に…。

違うんだってば!

「Twitterで仲間呼ぶですよ…?」

蓮くんもスマホをかざして男たちを脅す。

こんなに大事にするつもりじゃなかった。

湊が本気なんだって伝えたかっただけ…。

「自分のしてることわかってる?俺の全力使ってお前らの存在消してやろうか」

皇会長が鋭い視線を向ける。

みんなに助けてもらうのが悔しいなんて知らなかった。

自分の無力さがこんなに悔しいなんて…。

「白雪!大丈夫か!?」

樹くんの声も今は聞きたくない。

だって、私は守りたいものも自分の力で守れないんだ…。

みんなに迷惑かけちゃうんだ…。

「な、なんかやべーよ。こいつら!」

「出ようぜ!!」

男たちはそそくさと逃げていく。

私は追いかける気さえ起きなかった。

ただただ拳を握りしめる。

「で?杏。自分一人であんな大きな男を2人も倒せると思ったの?」

湊の視線が静かに私を問い詰める。

だって、私は…。

私は、ただ…。

「思った。あんな人達に負けるはずないって」

私は素直に思ったことを言う。

湊をあんなふうに言う人達に負けるはずないじゃない。

こんなに近くで湊のことを見てきた私が…。

「バカ!アイツらも俺と同じようにここでトレーニングしてるんだよ!?危ないって少し考えればわかるでしょ!」

湊が声を大きくする。

私もムッとする。

湊は何も分からないくせに…!

「間違ってたとは思わないから!私は私が見たことに誇りを持ってる!」

私が言うと、湊は視線を逸らした。

そして、諦めたように首を振る。

呆れてる…?

「じゃあ、だめ。自分のやった事わかるまで口きかない」

そう言って、湊は私に背を向ける。

どうして、わかってくれないの…。

私は、湊のために…。




































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