　官房長官：

「では、『銀色の巨人』と太陽系外からの侵略について、宇宙政治学者の矢追教授に意見を聞きたいと思います。」

　矢追教授：

「近年報告されているUFOや宇宙人の目撃事件は、過去の事例と比べると著しく攻撃的になっています。」

「それまでは、ただ単に観測しているだけであったのが、最近では『アブダクション』や『キャトルミューティレーション』など、直接的に人類や地球の生物に影響を及ぼす事態になっています。」

「今回飛来したUFOと搭乗者は移民を目的に来ました。」

「最初は友好的でしたが、交渉が決裂するとスグに科学力で侵略を企てました。」

「『銀色の巨人』のおかげで無事に防ぐ事が出来ましたが、この先には太陽系外から直接的に地球を侵略に来る宇宙人が現れるでしょう。」

「そこで、我が国が中心となって地球防衛組織を編成すれば、我が国の国際的地位が上昇し他国からも一目置かれる国になると思われます。」

「我が国に協力を申し出た『銀色の巨人』は『地球防衛軍』のエース（切り札）になるでしょう。」

「古い文献や古文書などを解析すると、『銀色の巨人』は何度かこの地球に飛来しては太陽系外からの侵略者や巨大生物から人類を守っていた形跡があります。」

「チュー東のバラランジーの遺跡には、『銀色の巨人』とソックリの石像が『ノアの神』として祭られていました。」

「石像に刻まれた文章には

【神の世界から遣わされた『ノアの神』は、空からの『竜の化身』や地下から地上へ現れた『巨大なトカゲ』と戦い、後に神の世界へ戻って行った】

　と、書かれていました。」

「『銀色の巨人』は我が人類の守り神であります。」

「では、宇宙政治学者としてこの『銀色の巨人』には『帰ってきたオカムラマン』又は『サキハマエース』と名付けたいと思います。」

　県知事と村長は大きな拍手をしていた。

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