2日目の終わり

 ユタ花村:

「オマエタチノ ゲンゴハ ムズカシイ ヨッテ コノ オンナノ ズノウヲ ツカッテ オマエタチト コウショウヲ スル」

「マズハ コノクニノ ダイヒョウシャハ イルカ?」


 三田村総理:

「それは私だ、いったい何を交渉するのか?」


 ユタ花村:

「ワレワレタチノ コノホシヘノ イジュウノ キョカヲ モライタイ」


 三田村総理:

「我々? モニターに映っている君以外の人が居るのか?」


 ユタ花村:

「コノ スガタデ イルノハ ワタシ ダケダ」

「ホカノ ノリクミインハ コノホシノ サイキント オナジ オオキサデ レイトウスイミンヲ シテイル」


 三田村総理:

「何故、あなた達は移民を希望するのか?」


 ユタ花村:

「ワレワレノ ボセイハ コッカカンノ ダイカクセンソウデ ヒトノ スメナイ ホシニ ナッテ シマッタ」

「ハメツノ マエニ ボセイヲ ダッシュツ シタノガ コノ ウチュウセンダ」

「マエモッテ カクホウコウニ タンサキヲ ハケンシタ ケッカ ワレワレガ イキルノニ テキシタ ホシガ コノホシ ダッタ」

「コノホシノ イチバン オオキナ セイブツヲ ショリシタ ギジュツヲ ミレバ ワレワレノ カガクリョクハ ソウゾウ デキル ハズダ」

「ムダナ テイコウヲ スルト コノホシノ セイブツヲ ミナゴロシニ スルゾ」


 三田村総理:

「わかった、君達の移民を認めよう。」

「しかし、君達が我が国の法律や秩序に従って平和的に生活をすると誓うのならだ。」

「冷凍睡眠をしている君の仲間は何人いるのだ?」


 ユタ花村:

「ヤク ヒャクオク ニンダ」

「イミンヲ ミトメテ クレタノナラ ワレワレト チキュウジントノ ケッコンモ ミトメテ ホシイ」

「ワレワレノ カラダハ カクセンソウノ ホウシャノウノ エイキョウデ ウマレテクル コドモノ ハチワリハ キケイジ ナノデ ショブンヲ シテイル」

「チキュウノ ケンコウナ ジョセイノ ランシヤ ダンセイノ セイシヲ ツカッテ イデンシソウサデ ケンコウナ ワレワレノ コドモヲ セイサン シタイ」


 三田村総理:

「待ってくれ! 100億だと地球上の人類の人口より多い、仮に選挙を行えば簡単に君達の天下になってしまう!」

「君の仲間はそのままで、君だけが移民をする事は出来ないのか?」


 ユタ花村:

「ワレワレノ ノッテキタ ウチュウセンハ モウ エネルギーガ ノコッテ ナイ」

「レイトウスイミン ソウチハ アト イッシュウカンデ キノウヲ テイシ スル」

「ソレマデニ ナカマヲ モトノ スガタニ モドシタイ」

「ワレワレノ テイアンニ サンセイ デキナイ ナラ カガクリョクヲ ツカッテ キミタチヲ ドレイニ スル」

「ソシテ ドレイヲ ツカッテ ケンコウナ ワレワレノ コドモヲ タクサン セイサンスル」

「ヤガテ コノホシデ ワレワレノ ボセイ 『バ・・・・』・・・・・」


 突然、ユタ花村は前のめりに倒れた。

 モニター上の生物は地震でも起こっているかの様に右へ左へとふらついていた。そして大きな衝撃音と共に映像が消えてしまった。


 オペレーター:

「映像信号が消失しました!」

「ダミーネットワークの回線もロストしました!」


「こちら、国防軍現地本部!」

「UFOが空から飛んで来た『銀色の巨人』によって、大気圏外へ持ち去られました!」

「地球と月の中間地点の宇宙空間で大規模な爆発を確認しました!」

「『銀色の巨人』が戻って来て、我々に何かを話しかけています!」

「映像を送ります!」


 明日は『銀色の巨人』か・・・



 


 


    



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