壱の七
数日経ったイタリアは罪人を追うゴム星人で溢れていた。
罪人の名は地球人ウノ・トラファール。
罪状は殺人。イタリアのローマの飲み屋でオウガ星人三名を撲殺。武器の所持は確認されているものの使った痕跡はなし。拳のみでオウガ星人を三名も撲殺したと思われる。
危険度はS。主な理由はオウガ星人を殺害した際に得たとされるオウガ星人に劣らないパワー及び身体能力を所有しているとされる。
見つけ次第、射殺許可。
ウノは足を止めた。
眼の前には大きな壁。
後ろには数名のゴム星人。
(ここまでか…………。)
怒りに身を任せたことに後悔はない。
後悔があるとすれば、この腐ってしまった地球に正義という一石を投じることができたかどうか。
「オレも後を追うよ。ドゥーエ。」
鳴り響く銃声と共に、ウノは目を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます