第33話 やっちまったなぁっ!

 年末調整のシステム計算が無事終わって、後続作業に追われていたとある日。


 ん?

 ・・・・んんっ?!

 ・・・・・・・・マジかっ?!


 私はとんでもない事に気づいてしまった。



 ある拠点が担当していた社員の控除データが、年末調整の計算に1件も含まれていないっ!


 気づいてすぐに、J会社の担当に連絡し、翌年にもう1回だけ回すシステム計算に含められることにはなったけど。


 ・・・・これ、私が気づかなかったらどうしてたんだろ?

 つーか、今の今まで、なんで誰も気づかないんだ?!

 いいのか、こんな体制でっ?!


 と。

 恐ろしくなりましたよ。

 だって、私は別にそのことについての確認作業をしていた訳ではなく、全く別の作業をしている中で、たまたま気づいただけのことだったから。

 本来であれば、担当者が気づかなくてはいけないものだと思うし、だいたい、こんな事、あってはいけないことだし!


 私の方が1人でやきもきしていたのだけど、J会社の担当はそれほど慌てた様子は無かったのだよね。

 それがまた、不思議で。


『我々のミスではない』


 という意識の方が、強いみたいなんだよねぇ、なんだか。


 いやいや。

 関係ないでしょ、年末調整を受けている社員にとっては。

 会社の人事として、いかんでしょ、そんなことっ!

 重大なミスでしょっ!


 って、私なら思ってしまうんだけどねぇ?



 世の中そんな会社ばかりではないとは思うけれども。

 本当にね。

 私は、声を大にして言いたいのです。


 皆様っ!

 源泉徴収票が発行されたら、ちゃんと中身、確認してくださいねっ!

 税率まで確認しろとは言いませんけど


 扶養の人数、対象者

 保険料控除の金額

 住宅借入金控除の金額


 この3つは、、必ず確認しましょう!


 ・・・・会社を信じ切っていると、痛い目見るかもしれませんよ?

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