第28話 適宜修正ください

 申告内容が、どう考えても誤っていてね。

 根拠書類が提出されていないので、同僚が本人に確認メールをした返信が、


『そちらで適宜修正ください』


 です。


 まったく。

 ・・・・できるもんなら、とっくにやっとるわい。

 わからんから、確認しとるんじゃいっ。


 自分自身の申告なのにね、年末調整って。

 まるで人任せで、全部丸投げなこの返信に、ちょっとカチンときたので、わたしから、



 ご申告はあくまでご自身でなさるものですので、当方での適宜修正はいたしかねます。

 ○○の書類をご確認のうえ、正しい情報をご連絡ください。


と返してみたら、ようやく正しい情報を送って来た。


 まぁねえ。

 同僚は優しいから、文面も優しいものだったのだけれども、それにしたって、この丸投げ感はいかがなものかと。



 入力誤りなんて山ほどあって、日にちすら、


 これ、なんの日にちを入力してるのっ?!


 っていう感じなので、それはもうこちらで『適宜修正』しているのですけど。

 何を入力したらいいのか分からないから、適当なものを入力してきたのか、はたまた、鼻歌交じりで入力して間違ったキーを押してしまっただけなのか、私にはまったく分かりませんけどね。

 でもね。


 聞かれたことくらい、ちゃんと確認して返信して欲しい訳ですよ・・・・その後こっちで直してあげるんだからさぁ。

 ふぅやれやれ。

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