水絆創膏(医療)
今朝のテレビ番組で「ささくれ」の特集をやっていました。
本当に地味にきますよね、ささくれ。
こちらでは「さかむけ」と言いまして、私にはこちらの方が馴染みです。
できてるのを見つけたら、爪切りで切って、クリームとかがあればそれを軽く塗って、染み込んだら上から、
「水絆創膏」
でカバーしておきます。
水絆創膏というのは、簡単に説明すると、
「人間用接着剤」
という感じですか。
いや、においとかからも本当に接着剤としか。
私がこれを知ったのは、バイト先でその時たまたま一緒になったおばさん……失礼、奥様から教えてもらったからです。
紙を扱う作業をしていて、同じテーブルで2人の奥様と一緒に3人で作業をすることになりました。その時初めて会った方で、その後も会うことはなかった、本当に一日だけ一緒だった方です。
黙って作業しなくてよかったので、なんやかんやと話しをしていたんですが、そんな中でなぜだか「さかむけ」の話になりました。そうしたらそのうちのお一人の方が、
「水絆創膏いいよ」
と、教えてくれて、もう一人の人と一緒に「へえ」と感心して聞きました。
ドラッグストアに行ったら、そのお店で一種類だけあったので買って、使ってみたら、とってもよかったんです。
その後、テレビなどで、水絆創膏のCMも見るようになりましたが、私はいち早く使ってたぞ、とちょっと得意な気持ちになっていました。
でも、うん? あのCMは「ささくれ」じゃなくて「さかむけ」でやってたな。どっちが全国区だ? まあ、どっちでもいいが。
話は戻しますが、ささくれだけではなく、もちろん傷にも使えます。かなり使い勝手いいです。
傷の上に、接着剤を使う時みたいに塗るだけなんですが、塗ると痛い! しみます! ですが、慣れてきたら、この「しみる」ので「ああ効いてるな」と思えます。
一度、爪の根元が痛かった時、見えないけど小さな傷でもあるのかなと使ったんですが、全然しみないことがありました。そして塗っても痛みがなくならない。そのうち腫れてきて、夜中、どんどん痛いし、赤く腫れてるし、朝までに黒く腐ったらどうしよう、とかなり怖い思いをし、朝一番で外科に飛び込んだことがありました。
結果としては「ひょう疽」で、ちょちょっと切って膿を出してもらってよくなったんですが、
「やっぱり水絆創膏はしみてこそ!」
と、つくづく思いました。
血が出る傷で、まだ止まってない時に塗るとちょっと混じってすごい色になったりしますが、気にしない。何しろカバーされて痛みもなくなったりするもので、本当に重宝しています。ずっとカバンに一つ入っています。
ただ、一度だけ大失敗したことがあります。
ある時、かかとに大きな靴擦れができました。絆創膏貼っても擦れて痛い。
「そうだ、水絆創膏でカバーしたらいけるんじゃないか」
そう思って、丸く赤むけになった靴擦れに、
「痛いー!」
と、我慢しながら大きく塗ってフタをしました。
そうしたら、
「やった、思った通り痛くない」
と、塗り終わった時にはごきげんだったんです。
ところが、しばらくしたら、
「ぱかっ」
と、あれだけ痛いのを我慢して塗った水絆創膏が、フタみたいにきれいに剥がれてしまった!
靴擦れみたいな赤むけの傷はまだ汁が出てきてるんですよね、それで浮いて外れてしまったようです。まったくあの我慢はなんだったのか。
今はそういう傷には「湿潤療法」の絆創膏を貼るといいですが、当時はそういうのあったかどうか分かりませんし、あったとしても知らなかったので水絆創膏信者の私は苦行の道を選んだんですが、どうぞ用途に合わせてご使用ください。
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