第15話

 久しぶりに亀戸の焼き鳥屋で一杯やろうと浩之から連絡が来た。

 指定された日は梅沢の判決日で、判決内容もさることながら、やはり梅沢の今後が気掛かりだ。

 桜も散り、上着の必要がなくなった春の街を、政雄は早めに家を出て、ゆっくりと亀戸駅に向けて歩いた。

 相田も誘っているので、政雄にとっては遅い夜の七時の待ち合わせになっている。途中、駅ビルの中の書店で雑誌を立ち読みをして時間を潰してから、いかにも昭和といった感じの狭い路地にある焼き鳥店の暖簾をくぐった。

 浩之の名前を告げると二階の座敷だ、と焼き台の煙の向こうから親父さんに言われ、急勾配の階段を二階まで上がった。

 待ち合わせ時間まで十五分程あるので、浩之と相田の姿はない。

 最近、時間を潰す手立てが少なくなっている。

 特にやりたいことがあるわけでもなく、健康のために歩いたり、自転車で遠出をすることくらいが今の政雄にとっては数少ない時間潰しだ。

 この先も独りで、楽しいことや夢中になれることを見つけられずに、ただ時間の消費をするだけなのかと思うと、得体の知れない焦燥感に駆られる。

 なにがしかの仕事をしている友人もいて、少し羨ましい気持ちになることもあるが、果たして今の自分が色々な人たちとコミニュケーションを取りながら働くことが出来るのかと言えば、全く自信はない。

 酒を飲んでる間はその鬱屈した気分を忘れるが、素面になると決して良い傾向ではないという焦りと不安が、じわじわと胸の奥底から滲み出てくる。

 いつも気持ちのどこかで引っかかってる優子からの連絡は、年明けに自宅・・に届いた政雄宛ての年賀状を何のコメントもなく転送してくれたくらいで、実質的には昨年の九月以降何もない。

 息子の政広からは、今の会社を五月一杯で辞めて福岡に本社がある広告代理店に転職をするという連絡が、先月末にメールで来た。

 政雄が東京に帰って来ないのかと訊いたところ、福岡に骨を埋めたいといったニュアンスだった。

 今時、転職自体は珍しくないし、キャリアアップのために仕事を代えることに強く反対をする理由はない。

 だが、東京に帰って来たくない理由を知りたいと思い、政雄は久しぶりに息子に電話をしてみた。

 政広との通話の中で、福岡生まれの彼女がいて、近い将来結婚をしたいといった話があった。

 福岡の会社への転職と定住の動機はその辺にありそうな感じだ。

 考えてみれば政広はもうそんな歳になったんだなと嬉しくなった。

 息子に好きなようにすればいいと激励して電話を切ろうとしたその時、親父も先は長くはないんだから好きなようにすればいいと言われ、政雄は苦笑交じりに分かったと言って電話を切った。

 政広が自分の足でしっかり歩み始めた今、自分も優子と話し合って結論を出さなければと思う。

 だが、いざ連絡を取ろうと思うと億劫になり、何よりも進展が望めないような気がして一日延ばしになっていた。


「綿貫さん、お疲れさんです」

 目の前の灰皿に置いてあったタバコが消えかかっているのに気が付いた時、相田がいつもの笑顔で座敷に上がってきた。

「よう、早かったな。そっちこそお疲れさん。仕事は順調?」

「順調っていうか、役定になってからも忙しさに変わりはないんですけど、管理する立場じゃなくなったので精神的には楽です。給料は下がりましたけどね」

 ニコニコと笑いながら相田は言って、政雄の隣に座ろうとした。

「なんだよ?オヤジが並んで座るのはなんか変だろ。そっちに座れよ」

 政雄はテーブルの向こう側に置いてある、変色した座布団を顎で指した。

「でも、長谷川さんがお見えになるでしょ?」

「だからって、なんで俺たちが並んで座らなきゃならないんだよ。別にカップルじゃないんだから。それに浩之に気を遣う必要なんかないぞ」

 政雄は新しいタバコに火をつけながら言った。

「でもいつも会計を多めに払ってくれたり、時には奢って頂いているので……」 

 相田は落ち着かない表情で、政雄の正面に正座した。

 当初は、優子が相田と付き合っていたことが不思議だったが、相田との親交が深くなるにつれ、その理由がなんとなく分かってきた。

 相田は常に謙虚な態度で相手に向き合う。

 そして何よりも聞く耳を持っている。

 自分はその真逆で、謙虚に優子に向き合うことをせず、聞く耳を持っていなかった。

 専門知識に裏付けられた誠実な仕事ぶりと、普段は謙虚な態度で接する相田に対して、優子は好意を抱いたのだろう。

 それに比べて自分は……。

「いいんだよ、金を持ってるやつが俺たちのような貧乏人に恵んでくれるのは当然の行為だ。だから正座なんかしなくたっていいんだって」

 政雄は火をつけたばかりのタバコを灰皿に押し付けた。

「何が当然だって?今日は割り勘だからな」

 突然、浩之が上がり框に立ったまま言って、靴を脱いで座敷に上がり、相田の隣にどっかりと座った。

「なんだ、まだ頼んでないのか?今日は割り勘だから、とっとと始めてれば良かったのに」

「いや、俺たちも今来たばかりだから……」 

 目の前の灰皿に二本の吸い殻があったので、政雄は口ごもるように言った。

「そうか。ところで何飲む?とりあえずはビールでいいか?」

 壁に取り付けてあるヤニで汚れた電話を手に取って、浩之は二人を見た。

 政雄と相田が頷いたのを一瞥して、浩之は送話口に生ビールと焼き鳥の盛り合わせをお任せで頼んだ。

「で、どうだった?」

 座り直した浩之に政雄は訊いた。

「予想通りだ……。懲役一年六か月、執行猶予三年。女の方は前科と余罪の関係でまだ結審してないみたいだけど」

 梅沢の裁判の判決内容は、梅沢の後見人的な店のオーナーから、浩之に電話で報せてくれることになっていた。

「梅沢は今どうしてるんだ?」

「千葉にある薬物関連の更生施設にいるってさ。逮捕当時は落ち込んでいたようだけど、今はリハビリっていうのか分からないけど、施設の更生プログラムを真面目にこなしているようで、店のオーナーも一安心だって言ってたよ」

「でも、薬物関係の再犯率は高く、特に年齢が上になるほど再犯の可能性が高いってテレビでやってたけど……梅沢、大丈夫かな」

「大変ですね……って、陳腐なことしか言えなくてすみません」

 政雄と浩之のやり取りを黙って聞いていた相田がぽつりと言った。

「なんで、相田さんが謝るのよ。大変だけどそれもあいつの人生だからね。自分で蒔いた種なんだから、自分で刈り取るしかないさ。でも、幸いなことに、あいつには店のオーナーという心強い味方がいるから恵まれてる方だよ。俺たちも出来ることはしてあげたいけど、どうなんだろ?あいつも俺たちに合わせる顔はないだろうし、なんとなく、もう二度と会えないような気がするな……」

 梅沢が浩之が所持しているマンションを退去した時のことを思い浮かべながら、少し寂しそうに浩之は言った。

「俺もそんな感じがする」

 浩之の言葉に政雄が頷いた時、化粧っ気のない中年の女性店員が生ビールとお通しのマカロニサラダを、階段脇の荷物用の小型エレベータから取り出して運んできた。

「まあ、とりあえず梅沢の判決も出たし、陰ながらあいつの再出発を祝って乾杯ってところだな」

 浩之が言うのに合わせて、政雄と相田もジョッキを持ち上げ、「乾杯!」と小さく言って、冷えたビールを飲んだ。


「……実はもう一つ報告があるんだ」

 三分の一近く空けたジョッキをテーブルに戻して、浩之は二人を見た。

「なんだ?いい話か?」

 政雄はなんとなく嫌な予感がしたが、冗談めかして浩之に訊いた。

「ああ。物凄くいい話だ……俺にとっては。でもお前たちにはあまりいい話じゃないかもな」

 浩之は二人に悪戯っぽく笑いかけた。

「なんだよ……まさか、お前、結婚するとか言うんじゃねーのか?」

「おっ、さすが綿貫!よく分かったな。結婚祝いは現金オンリーだからな。他は受け付けん!」

 政雄の勘の良さに驚きながら、浩之は言った。

「マジか!相手はピンクの歯ブラシのねーちゃんだな?」

「その歯ブラシって言うのは止めろって!」

「おめでとうございます。式は挙げるんですか?」

 相田がわざわざ正座をしてから浩之に頭を下げる。

「式なんか挙げないよ。歳を考えてよ」

「相手はまだ若いんだろ?だったら式を挙げたいと思うんじゃないのか」

「なんで若いって決めつけてんだよ!」

「いや、ほら、歯ブラシがピンクだし。面食いのお前が婆さんと結婚するとは思えねーし」

 突然の浩之の結婚宣言に戸惑い、政雄はタバコに火をつけようとしたが、うまくライターが点かない。

「なんで歯ブラシがピンクだと若いんだよ。お婆さんだってピンク好きは沢山いるぞ。ホントにお前の思考回路は単純だな」

「じゃあ、歳はいくつなんだよ?相手は初婚か?大体、結婚が決まるまで俺たちに紹介しないっていうのはどういうことなんだ」

 花粉症で左の鼻の穴が詰まっているために、右の鼻の穴から煙を吐きだしながら政雄は浩之に迫った。

「若くはないよ、今年で五十になる。結婚は一回失敗してるけど、子供はいない」

「お若いじゃないですか。羨ましいですねー」

 相田が心底羨ましそうに言った。

 それを聞いた政雄は腹の底で、五十で若かったら、お前の浮気相手だった優子だってそれ程違わないぞ、と思った。

「そんなに羨ましがるようなことじゃないよ……。最終コーナーを回ってるのに、他人と一緒に生活するっていうのは、ある意味自殺行為だとも言えるけどな」

 照れ隠しのように言って、浩之はマカロニサラダを口に放り込んだ。

「で、なんで今まで内緒にしてたんだよ。水臭いにも程がある!」

「いや、いろいろあってさ、中々紹介するチャンスがなかったんだよ。今度家に呼んでちゃんと紹介するから、そう拗ねるな」

「別に拗ねてなんかねーけど、でもめでたい話だから許してやるよ。で、いつから一緒に住むんだ?当然お前の家に彼女が来るんだろ?」

 女性店員が運んで来た焼き鳥の盛り合わせがテーブルに並べられるのを見ながら、政雄は訊いた。

「実は、もう一つ報告があるんだ」

 つくねの串を手に取り、浩之はゆっっくりとした口調になった。

「なんなんだよ、もう一つの報告って?お姉さん、生ビール追加ね。そう、三つ」

 政雄は浩之を急かしながら、階段を下りかけた女性店員に声を掛けた。

「砂町の家には住まないんだ。……実は沖縄に行こうと思ってるんだ」

「沖縄?藪から棒に何を言い出すんだ。お前、沖縄に縁があったか?」

「去年の秋、沖縄土産をあげたろ?もう忘れたのかよ」

「あ、頂きましたね。紅芋のお菓子と、なんか沖縄っぽい柄のコースター」

 相田が浩之に向けて頷いた。

「そう言えば貰ったな。あれって彼女と行ったのか?お前、会社時代の友達と行ったって言ってなかったっけ?なんで俺たちを騙すんだよ!」

 政雄は食べ終わったかしらの串を、フェッシングの仕草で浩之に突き付けた。

「危ねーな!あの時はまだこうなる予定じゃなかったからな」

「騙したんじゃねーか!今日はお前の奢りで決定!相田さん、遠慮なくやっていいからな。俺は今日は吐くまで飲んで食ってやる!」

「しょうがねーな。まあ、今後奢らされる機会が減るから、今日は死ぬ程飲んでくれ。ついでに綿貫はマジで死んでもいいぞ。沖縄に行く前に逝ってくれると俺も助かる」

 浩之は笑いながら言った。

「ふん!沖縄に行っても、葬式には来いよ。ところで沖縄では住むところは決めてあるのか?」

「いや、来週一週間くらい向こうに行って、観光がてらに探してくる予定だ。一応ネットで部屋の目星はつけてあって、不動産屋も二社とコンタクトしてる」

「本島か?それとも石垣島や宮古島辺りの離島か?」

「いきなり離島は厳しいから、本島で探すよ。俺は那覇辺りの方が嬉しいんだけど、彼女あっちはのんびりしたいとか言って、中部や南部の方も見てみたいとか言ってるけど」

「中部だと沖縄市やうるま市、浦添市か。南部だと豊見城とか糸満かな。今はスーパーやコンビニも多いから、よっぽど辺鄙なところ以外は、それ程生活に不便は感じないと思うぜ」

「綿貫さん、沖縄のこと詳しいんですか?」

「それ程でもないけど、福岡支店に赴任した時は沖縄も管轄だったので、年に一・二回、出張で行ってたよ。但し、沖縄本島だけだけどな」

 相田が感心したように訊くので、政雄は応えた。

「お前も沖縄に来れば?どうせどこにいても飲んだくれてるのは同じだろ?だけど、俺が住むところの近くは邪魔臭いから、西表や与那国、波照間、大東島なんかの離島にしろ。そしたら、たまーに会いに行ってやるし、本島に来た時は飲んでやるよ」

「ボクも定年になったら行こうかな。どうせ独りだし、実家に帰るつもりもないし、帰りたくなっても帰れないだろうし……」

 相田は言ってから、バツの悪そうな表情になった。

 実家では相田の離婚理由が相田家最大の恥だとの認識で一致しているらしい。

 その被害者・・・が目の前で焼き鳥の串にかぶりついている。

 友達付き合いが長くなったとはいえ、二人の間では未だに優子の話はタブーになっている。

「離婚の理由で?」

 浩之が全く忖度せず、相田の脳天を叩き割るようなことを訊いた。

「あ、いえ、その……」

 相田は目を泳がせ、腰を浮かし気味にしてしどろもどろになった。

「おめーはどうしてそういうことをズバッと言うんだ!少しは遠慮しろ!」

 政雄がこぶしを固めて殴る真似をした。

「冗談だよ、冗談。だけど綿貫、ホントにお前はこの先どうすんだ?このまま何もせず、ずーっと今のような生活を続けるのか?」

 浩之からいきなり訊かれて、政雄はたじろいだ。

 浩之に言われるまでもなく、最近政雄はそのことばかりを考えていた。

 息子の政広が福岡に腰を据えて頑張ることが決まったので、後は自分の抱えている当面の問題を解決しなければならない、と強く思っていた。

 夫婦間の問題だから、一方的に政雄が願っても、思い通りにはならないのかもしれない。

 だが、いつまでも先延ばしには出来ない状況だ。

「まあな。当面は今のままだな。お前みたいにパートナーはいないし、金もない。まさに老後の三K状態だ」

「三Kって、健康の方も問題あるのか?」

「精神的に病んで鬱状態……」

「バーカ。お前が鬱病だったら、この世は全員鬱病患者だよ。何、寝言言ってんだ!」

 浩之の言葉に、相田がくすっと笑った。

「あれ、何を笑ってんの?」

 政雄が非難するように相田に言った。

「いえ、お二人の会話が面白くて。長谷川さんが沖縄に行っちゃったらもうこんな楽しい場がなくなっちゃうんですね」

 一転して、相田は肩を落とした。

「こんな爺さん同士の口論を見たって面白くもなんともないでしょ?そんなことより、相田さんも定年後のことを少しずつでもいいから準備した方がいいよ。さっきの話だと、実家には帰らないようだし。でも、綿貫と違って性格はいいから、再婚のチャンスはあるんじゃない?」

「いえいえ、とんでもないですよ。再婚だなんて」

 浩之の有難い言葉に、相田は手を振って否定をした。

「お前は今絶頂期だからそんなことが言えるんだよ!浮かれるのは結構だが、善良で孤独な俺たちを揶揄うのは止めろ!」

 政雄が再び串を浩之に向けた。

「危ないって!分かったからその凶器を捨てろって。だけど、お前は真剣に考えろよ。これはマジな忠告だ」

 照れたのか、浩之は言ってから顔を背けるようにしてジョッキのビールを飲んだ。

「放っておいてくれってなもんだ。ところで、沖縄には永住するのか?」

「それは分からん。水が合えばそうするかもしれないし。今から絶対にそうするって決めちゃいないよ。それに……」

 浩之は言いかけた言葉を飲み込んだ。

 政雄と相田は話の続きを待ったが、浩之はぼんじりの串を手に取って、ゆっくりと食べ始めた。

「それにって?なんなんだよ、今日はいつもと違って言葉が続かないな」

 政雄が浩之に続きを催促した。

「実は……彼女は以前、乳癌になってな」

「えっ!大丈夫だったのか?」

 淡々とした口調で話し始めた浩之の言葉を遮り、政雄は驚愕の表情で訊いた。

「ああ、手術は部分切除だったからな。それから八年程経ったけど、今のところは大丈夫だ。ただ、再発した時のことを考えると、かかりつけの医者の方が安心できるだろうからな。もしそうなったら東京こっちに戻って来る計画にはしている」

「そうか、それは良かった、って言うのも変だけど……。彼女は仕事とかしてるのか?」

「さっきお前が、沖縄には会社時代の友達と行ったはずだって文句言ったけど、間違いじゃないんだ。元々は俺の部で働いてたからな。彼女あっちは結婚後、違う部署に異動になったけど、離婚したり、乳癌を患ってからいろいろ考えていたようで、今月末で早期退職することになってる」

「そう言うことか……お前としては彼女が落ち着くまで待ってたわけだな。」

「別に待っていたわけじゃないけどな。でも、会社を辞めるんなら、一緒になるかって話になって。それからはとんとん拍子で、住むなら暖かい沖縄がいいって向こうが言い出してさ。俺も、生まれてからずっと同じところにいたんじゃつまらないからって……。じゃあ、沖縄に住むかって話になったんだよ」

「確かにお前は転勤族の俺と違って、ずっと砂町だったもんな。親ももういないんだし、いいんじゃない、沖縄移住も。俺もいつまでも東京こっちでとぐろを巻いてても仕方がないから、沖縄にでも行くかな」

「ボクも定年まで四年ありますけど、その後は東京にいてもしようがないから行こうかな」

 政雄と相田が身をせり出し気味に浩之に言った。

「バカか!俺たちの新婚生活をどう考えてんだ。やっぱ、お前らは絶対に沖縄に来るな!」

「お前の指図は受けねーよ。なんかお前の話を聞いてたら、沖縄かどこかは分からんが、東京を出るのもありだなと思えてきたよ」

 政雄は真面目な表情で言い、ジョッキのビールを飲んだ。

「いや、家賃はタダ同然にしてやるから、お前らは俺の家に住め!兄弟仲良くな」

 いつになく真面目な口調で言う政雄を見て、浩之は政雄と相田に命令口調で言った。

「だから、その兄弟は止めろって!」

 政雄が抗議する横で、相田も頬を膨らませて深く頷いた。


※最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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