ふとアイドルの移り変わりに気づいた

 今書いているお話がアイドルバンドのボーカルと女子大生のラブストーリーなので、もっとよく『アイドル』を観察しないといけない探究心に駆られた。


 初めに感じたのは、アイドルを漠然と見ていたけれど、最近は、男性も美しい化粧を施し、皆、雰囲気が似てるなぁ、と何か絵画鑑賞している気持ち。

 スタイルも良く爽やかなのは昔からそうなのだろうが、何か違う。



 韓国のアイドルは、BTSさんに始まり、スペックが凄い。スタイル、顔に限らず、歌唱力、ダンス、トーク力もプロ並み。失礼しました、メディアに出てる段階で既にプロですね。



 少し残念なことに、比較すると日本のアイドルはまだ歌唱力、ダンス共に劣って見えてしまう。アイドルに歌唱力はいらないという説もあるくらいに。


 しかしここ最近、TravisJapanさんがアメリカで大活躍されているのを知り、日本のアイドルのプロ級のダンス力は、実は伸ばそうとすれば伸ばすことが出来たものでは? とふと思った。

 現に韓国の事務所が厳しいオーディションを経て育て上げた日本人のグループには、韓国の人気グループ並の技術の高さがある。



 国内需要だけで十分賄える日本のアイドル界の落とし穴でもあった実力レベルの低さは、今や日本を真似したと言われている韓国のアイドル文化に押され気味。



 韓国の芸能界は、もうすでに日本には対抗していない。アメリカ、果ては世界に向けている。

 何万人のアイドル候補者たちから、もう既に能力あるものだけを見つけ、他は容赦なく落とす世界。だからこそのハイスペック。


 同情やなあなあは通じない、もしかすると一般社会の私たちよりも厳しい世界。いや、もしかしなくてもきっとそう。



 だからこそ問われる人間的な生き方。

 忙しい彼らは、人間として必須である睡眠、食事、そして休息が十分なのかな? BTSさんがお休み中と聞くと、あぁ、やっぱりそうなるよね、となる。



 随分難しくアイドルを分析してみたけれど、お話のアイドルも現実的で、恋もするし喧嘩もするし、病気にもなる。大切な人を愛せるからこそ、ファンも愛せる。「ファンが恋人でーす!」なんて、あの偽物アイドルの臭いセリフ。



 きっとアイドルたちは、恋心を隠し、持たなくてもいい罪悪感を心のどこかに抱えながら、今日もファンたちに笑顔を見せるのだろう。

 少し哀しくて、少し奇妙な相関図。



 欧米のように、なんでもありとは行かなくても、自由は大事。人間として前向きに生きる指針になる。



 そういえば、日本のあるアイドルが今欲しいものに、「どこでもドア」「タケコプター」と答え笑われていた。

 いやいや、これはもう切実な心の声に思う。

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