第28話 帰宅を待つ娘
外に出たマリアと入れ違いにシェルが部屋に入ってきた。
シェルが部屋を見渡すと最後に視線が君に移る。
「居ませんね。マリアはどうしましたか?」
君はシェルにマリアから聞いた事を伝える。
「相変わらずマリアは自由ですね。神出鬼没というのでしょうか、すぐにいなくなるのです。それにしても……」
シェルは厳しい顔をしている。
「このマリアの伝言は明日起きる出来事を指しているのです。つまり、この城下町に魔物が現れる。そして、それを知らない私たちは突然の魔物の出現に混乱して全滅する……という事だと大変な事になります!」
シェルが強い口調で驚くと同時に、もう一つの疑問についても考える。
「絶対にお父様に伝えなければなりません。あと、水についても気になりますが、これは私にも分からないのです」
しばらく君とシェルは考えるが、答えは分からなかった。
そして君はブラウズがいつ帰ってくるのかシェルに聞いた。
「お父様はもう帰ってきている時間なのです。遅くなるのであれば部下の兵士から伝言が来るはずなのですが……」
シェルが心配そうな表情になり、君を見ている。
「お父様を探しに行きたいのですが、入れ違いになるのは避けたいのです」
それは君かシェルのどちらかがブラウズを探しに行くという事になる。
家で待機するか、ブラウズを探しに行くか君は迷う。
そして君は……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます