鋼月戦記《IRONMOON:WAR》

番外 現在公開可能な情報・用語解説集

　本編に登場する様々な用語や情報を簡潔にまとめました。

　主人公たちのイラスト付き解説は近況ノートで公開中！

・アイアン・ムーン

　月軌道を周回する超巨大要塞。その直径は月とほぼ同じであり、現在も地球の第2衛星として地球の向こう側に浮かんでいる。エネミアンの母艦であり圧倒的な戦闘能力を保持していると予測される。

・人類統一政府

　エネミアンとの戦争が激化する中、成立した人類初の統一国家である。人類が月に追いやられた現在も対エネミアンを念頭にした挙国一致体制を敷き、地球奪還を掲げ徹底抗戦の姿勢を見せる。

・人類統一軍

　人類統一政府の正規軍。主に攻勢作戦を担う中核軍と、各ラグランジュポイントに浮かぶ三つの要塞「ヴェルダン」「マサダ」「ゴリョーカク」を拠点とし防衛線を固める方面軍が存在している。

・グラディエーター

　戦争末期に開発された有人兵器。旧世代の戦闘機とロボットを融合、発展させたような外見を持つそれはエネミアンの戦闘兵器を優に凌駕する機動性を誇る。その活躍ぶりは人類反攻の希望として見られるようになり「制圧闘動機（グラディエーター）」と呼ばれるようになったと言われている。

　現在グラディエーターとその他戦闘機を分ける特徴は、

　　作業用から発展した着陸腕を装備

　　尾翼には関節や爪が装備され、まるで翼脚のように扱える

　　ALICEシステムに対応

などがあげられる。

・ソードⅣ

　全長10ｍにも満たない小型機である本機は装甲性能を犠牲に軽量化、高機動化を促進した最新鋭グラディエーターである。高アスペクト比の主翼と、ほぼ同サイズのX字状に伸びた尾翼が外見的特徴。その小さな体に大量の誘導弾、実体弾、光学兵器など多彩な武装を選択可能であり、パイロットのニーズに合わせた武装を搭載できる。

　ソフィアの機体はレールカノンやミサイル、機首機銃を主軸にした武装を施されている。

・Mタイプドローン

　グラディエーターパイロットの補佐を主任務とするドローンの総称。ALICEシステムが必ず搭載されているという特徴がある。

・ALICE（アリス）システム

戦闘時に起動する戦闘補助プログラム。細かなデータの管理から最適な戦闘機動の提唱まで幅広く適用されている。

・人口管理局

　常に死傷者を垂れ流し人的資源不足に喘ぐ人類の人口を高度に管理調整することを目的とした組織。ソフィアは当局の生まれである。

・エネミアン

　突如として月軌道に出現した謎の知的生命体。その正体や目的は今なお不明であり謎多き存在ではあるが、

　　人類よりひと回り大きな体躯に5つの目玉

　　アイアン・ムーンを母艦とする

　　人類の科学とは隔絶された未知技術を保有

　　積極的に人類の確保を狙う

などの情報は一般にも広く知られている。

・エネミアンの戦闘兵器

　人類側の技術体系とは大きく異なった構造を持つ侵略兵器群。そのほぼ全てが有機的で生物のような特徴を持っている。

・エネミアンの有人戦闘機

　巨大な頭に目玉、無数の触手を持つ主力機動兵器。通称頭付き。20ｍにもなる全長の内、半分以上は剥き出しのエンジンを包む触手状の装甲板である。その姿は海洋生物のタコやイカに酷似しているのだが、ソフィア達はその事実を知らない。

　目玉から照射する光線や装甲板同士の隙間に詰め込まれたミサイルを武器にグラディエーター隊と死闘を繰り広げる。

・エネミアンの無人戦闘機

　友人戦闘機から巨大な頭部を取り外した機種。通称脳無し。

　無人私用故か戦闘能力は平凡である。しかし火力自体は友人戦闘機とさほど変わらず、物量に物を言わせた戦法は十二分に脅威となりうる。