愛と、その代償について。

 男装の麗人にして剣の使い手である美女。彼女は呪いを受け継ぐ男性を愛していた。男性は寝台の上で、彼女に呪いを譲渡した。しかし、二人の蜜月は長く続かなかった。
 彼女の国は敵国に蹂躙され、父である国王も兄姉も、全て一人の男のために殺された。その上彼女は、怒りや悲しみ、そして怨恨と憎悪の対象である男が贈ったドレスを着せられていた。男は親善試合中の彼女を一目見てから、彼女を愛してしまったのだ。そこで、男は彼女を国ごと手に入れた。
 男は彼女の目の前に、あるものを差し出す。そして——。
 彼女の美貌は、男を狂わせる。
 彼女は傾国の美女だったのか?

 美しい彼女の剣戟シーンは見ごたえがあります。

 是非、御一読下さい。