第五章 ハワイ諸島

第34話 オアフ島 ワイキキビーチ

 10月9日

 人生初の海外一人旅もいよいよ最終段階に入ってきた。最終目的地ハワイに発つ。先ずはワイキキビーチのあるオアフ島である。

 サンフランシスコの空港ロビーからは日本人ばかり。日本に帰国したかのような錯覚に陥りそう。


 ガラッとムードが変わり、常夏の島ハワイ・オアフ島、ホノルル空港に無事到着。

 初日はのんびりワイキキビーチを散策してみた。何かもう一つしっくりこない。日本人観光客に新婚旅行らしき幸せそうなカップルを大勢見かけた精か⁉

 2日目、3日目はワイキキビーチで泳いでみた。と言っても、クロールが不得手なので、得意(?)の横泳ぎである。ビーチでは遊泳している人は少なく、圧倒的多くの人が甲羅干しをしている。ビキニのブラのヒモを外してうつ伏せになり、背中を焼いている若い白人女性の姿が目立つ。


 4日目はビーチはお休みして、島内半周のバスに乗ってみた。カフクという町で途中下車した。ここにも日本からの新婚さんがかなり見られた。再び同じナンバーのバスに乗って次に向かったつもりだったが、何故かワイキキに戻ってしまった。方向音痴で気付くのが遅かったが、逆方向のバスも同じナンバーのようだ。もう一度行く気にはなれない。


 5日目は良い事があった。Roko と交換してたトラベラーズチェックを無事現金化する事ができたのである。一時は半ば諦めて、帰国後Roko に再交換してもらうつもりになっていただけに嬉しい。Roko の筆跡を真似てずいぶん自主トレしたサインも必要なくなった。「Bank of Hawaii」さん、有難う。

 午後からダイヤモンドヘッドの近くにある公園まで歩いてみた。民家の庭にある樹木が見事である。

 今日から、ホノルル、ワイキキを中心に有名なアロハ・ウィーーク・フェスティバルが始まる。


 6日目。フェスティバルのパレードを2時間、じっくり見物した。各催し物をゆっくり観る時間はないが、パレードはそれらを凝縮したみたいで、効率良く見応え十分であった。


 7日目。折角ハワイまで来たのだから、他の島にも足を延ばす事にした。先ずは、大相撲の高見山の出身地であるマウイ島を訪ねた後、続いてハワイ島まで足を延ばす事にした。カウアイ島は方向が逆なのでまたの機会に…。

 17日発のホノルル→マウイ島、21日発のマウイ島→ハワイ島、24日発のハワイ島→ホノルル の往復チケットを購入し、準備万端だ。

 ワイキキビーチのすぐ近くに動物園があったので入ってみたら、初めて対面する動物も何種類かいて楽しかった。

 ビーチからの夕陽を期待して臨んだが、こちらは今一つ迫力不足かな。


 8日目。ドルが少なくなってきたので、2万円をドルに換えた。アメリカ入りした3週間前は1ドルは250円ぐらいだったが、198円と一気に円高になっている。私がアメリカを周遊してる間に経済界に何があったんだ⁉ もう良いか。

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