第33話

「はじめまして。

タクトです!

縁あってレインさんと知り合ってたまたま

アンナさんの病気に効く薬があっただけなので

気にしないでください。」


かまないで何とか言えた。

こんな美人と話すに初めてだからかんだらどうしようかと

思った。


「それではタクト様!

早速ダンジョンに行きましょう!

私たちに給金は必要ありませんので、

如何様にも使ってください!」



給金がいらないってどういうことだ?


「給金がいらないってどういうことですか?」


「アンナの病気を治すのに必要だった

エリクサーは一本で白金貨1枚以上です。

私が給金をもらって全額返済に充てても生きてる間に

返すことはできません。

なら、一生涯無給で働かせていただくのが道理です。」


確かに1日銀貨1枚で白金貨1枚までには

1万日かかる計算になる。

1万日って事は27年以上かかるだろう。

確かにレインさんがダンジョンに潜れる間には完済できないだろう。


「そんなあれは差し上げたものだから気にしないでください。」


「そういうわけにはいきません。

私たち親子はタクト様に救われたのです。」


そういわれてもスキルで簡単に作れたからそんなに

凄い事した実感がないんだよな…。


「じゃあ給金は約束の半分で

俺のダンジョン探索を手伝ってくれませんか?」

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