第27話
奥で改めて自己紹介等をして一段落付いたところで
親方が唐突に頭を下げ始めた。
「すまん!タクト!
お前の秘密の事ドルフに話しちまった。
本当にすまん。」
「いや、俺が悪いんだ。
あの糸があまりにも気になったんでどこから手に入れたのか
問い詰めたんだ。」
ああ。そういうことか。
でもきっと親方も信用できる人だから話したんだろう。
「わかりました。
でもこれ以上誰かに話すのは無しでお願いします。」
親方とドルフさんは申し訳なさそうに頭を上げてくれた。
「それで、タクトあの糸なんだけど3個で1束にして
1束大銅貨3枚で売ってくれないか?」
そんなに高くうれるの⁉
レインさんの事で稼ぎを増やしたかったし嬉しい提案だ。
「はい!
是非お願いします。
今日の分も買取お願いしてもいいですか?」
「おう!あの糸ならいくらでもかいとるぜ!」
「じゃあ親方ここでやってもいいですか?」
親方は無言で頷いてくれたのでその場で合成する事にした。
ライトワームの糸合成後は上糸と呼ぶことにした。
上糸が全部で10束。
魔石は8個は今後何かに合成するために残しておいて
残りの10個は全部合成して大きめの魔石にした。
「ほう。話には聞いてたが本当に凄いスキルだな。
こんな話簡単にしたらだ駄目だろうが」
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