第25話

レインさんを助けた後に何があったのか聞いてみると

レインさんは冒険者として活動出来る程の実力がなかった

しかし病気がちな娘さんがいるため稼がないといけない。

そのため冒険者パーティーの荷物持ちとして同行して給金を

貰っていたらしい。


毎日いろいろな冒険者達に雇ってもらい

給金は日によって変わるそうだ。


「でも今回の冒険者たちは私が娘の治療のために貯めていた

お金を全部出せと言ってきたのです。」


「それで反抗してああなっていたということですか?」


「はい。そうです。」


最低なやつらじゃないか。


「そうだったんですね。

娘さんは結構重い病気なんですか?」


「はい。

街の医者に診てもらった時には最上級の回復薬でもなおるかどうか

わからない。

エリクサーであれば確実だろう。とのことでした。

エリクサーは1本でも白金貨1枚と大金貨5枚もするみたいです…。」


確かにめちゃくちゃ高額だ。

低級回復薬であれば1本で銅貨50枚。


「目標金額はものすごく高いですね…。」


「はい。

ですが可愛い娘のために何としても貯めなければ…。」


エリクサーは人工の物とダンジョン産のものがある。

人工の物が最安で白金貨1枚と大金貨5枚らしい。


「そうなのですね。

じゃあ明日から俺の冒険についてきてくれませんか?

そんなに高い金額は出せないかもしれないですけど。」


俺の一日の稼ぎは大体銀貨3枚くらいになってる。

稼ぎの三分の一なら給料としても妥当だろう。


「え⁉いいんですか?」


「はい。

俺はまだ弱いんで一日銀貨1枚くらいしか払えないですけど…。

もし稼ぎがいい日があれば追加報酬もだします!」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る