第22話


ダンジョン泊まり込み1日目は特に何もなく終えることが出来た。


2日目にライトワームを狩っていると、

遠くの方から悲鳴が聞こえて来た。


何があったのかと様子を見に行くことにした。


少しすすんだところの広場から聞こえたようだ。

そこには何人かの男が、1人の男を囲んでいた。


「おい、役立たず。

早くアイテムと金を出して消えろ。」


「そうだ、お前なんか俺たちが居ないとこの階層を抜けることすら

出来ないんだから、早くいうことを聞け。」


「は、はい。

わかりました。だからどうかどうか、命だけは…。」


なんだこれは。

こいつら1人によってたかって暴力を振って金を出せって…。


くそ。胸糞悪いな。


「おい、お前ら。

1人相手に3人がかりで何してるんだ!」


俺は腹が立って後ろから怒鳴りつけた。


「はあ、人のパーティの事に口出してくんじゃねーよ。」


「だ、誰か知りませんが助けてください…。」


絡んでいた男の1人が怒鳴り返してきた。

俺が声かけたのを幸いだと思ったのか、助けを求めて来た。


「あんたらのパーティの事情だか何だか知らないが

3人で囲んで金を強要するのはルール違反じゃないか?」


そんなルールはないがマナー違反なのは確かだ。


「ルール違反だろうが何だろうがここはダンジョンの中だ。

証拠なんか残んねーよ。」


「そういうこった!

お前も殺されたくなかったらとっとと消えろ!!」

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