第3話


「保証ですか…

ないです。でも、絶対払いにきます

どうか、お願いします!!」


そう言いながら地面に頭を付けてお願いする。


「はあ、わかったよ。

今回だけは武器を分割で売ってやる。

その代わり、武器は毎日寝る前にここに持ってきて返せ。

次の日朝取りに来い。」


「毎日ですか?」


「ああ、とりあえず頭を挙げろ。

お前武器持ったまま寝たらまた奪われるだろうが。

俺だって鬼じゃねえ、お前に売った武器を他のゴロツキに使われるのも

腹立つし、お前が盗まれた武器の為に金払うのも嫌だからな。」


やっぱり見た目は怖いけど、親方はめちゃくちゃいい人だ。

見た目以外は、ね。


「わかりました。

お願いします。

でも、出来るだけ安めの奴でお願いします。」


「安い奴?高い奴じゃなくていいのか?」


「はい、高い奴だと高すぎて払えなくなるかもしれないですからね!

2個目は高いのを一括で買えるように頑張っていきます!」


「はいよ。

とりあえずその武器を持ってどの武器で行くのか決めるか。」


親方は何種類かの武器を持ってカウンターに並べる。

長剣、大剣、短剣、鎌、ハルバード、斧、鉄の棒、つるはし

こん棒、鞭、ハンマー。


「親方、これ武器じゃないのも入ってますよね!?」


「お前にはこのこん棒で十分かと思ってな。」


「こん棒ならその辺で拾えますから!?」


「がっはっはっは

まあ、見た目はただのこん棒だけどな、このこん棒はダンジョンから

出て来た、ドロップ品だ。」

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