結末

「違うわよ。

おばさんの為よ」


「そ、そうだよな」


帰宅後。


俺にほとんど洗い物だけさせて、ヒナタが

台所に立ってた。


結果。

肉じゃがにポテサラに

ほうれん草のお浸しにきんぴらに、具沢山のお味噌汁に、あとほか、色んなおかずがテーブルの上に並んだので、母さんは目を丸くしてた。


「渡したお金で、よくこれだけのものを作ったわね」と感心してた。


しかもだ。


味はめちゃくちゃよかった。


味にうるさい母さんでさえ。父さんが帰宅する前にちょこちょこ味見して。

「美味しい」を連発してた。


ヒナタが作り終えて帰る時間になり。

結局、俺が指差され送るはめになった。


「シンジ!送ってよね。

女の独り歩きは危ないんだからっ」


「分かったよ、、」



ヒナタの家の前まで来て。


俺は思い切ってヒナタに聞いてみた。


「も、もしかして、おまえ、、、」


「お、俺のこと…す、、好きなの?」


「はぁー、漸くなの??気付くのおそっ」


「あー、まぁ、その、まさか、

俺的にはずっと、おまえは兄貴のことが好きだとばかり思ってて、、」


「ふーん。

今日で分かってくれたってことね?」


「うんうん。

よく分かった」


「じゃ、私と付き合ってくれるのよね?」


「い、いや、それはその、、」


「さっき、わざと(小声)抱きついたんだから、、

もうカップル成立だけど!」


「ええー」


ハグの再来。


なんか、俺たちカップルになっちまったようです。



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幼馴染が陽キャイケメンの兄貴に会いに来ているだとばかり思っていたんだが、どうやら陰キャ弟の俺の方が本命だったらしい。俺が部屋から消えようとするとついてくる件 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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