10/2:和歌十首

 朝目覚めて不意に「トレンドにのっかった小説書きてえ!」と思う。


 小説というのは徹頭徹尾自分のためだけに書くものだ、ということはない。

 私とあなたのあいだ、私たちに向けて書けたら理想的。同じ夢が見れたらいい。

 実際はそうはいかんのやけど。


 ひとくち怪談投稿しました。

 いつ書いたか覚えてない、『AI共作』より前なのは確か。

 CoeFontで音声つけてニコニコ動画に投稿しようと思ってたけど、その企画は立消えになってた。おそらく理由はいつものように面倒になったから。


 はじめて意識して怪談読んだのは『新耳袋』で10冊全部読んだ。

 その後ネット怪談にはまった時期があって、近頃も時おり『遠野物語』ぱらぱら読んでる。

 基本的に短いのが好きで自分の書くのも自然とそうなる。


 カクヨム漁りつづく。自分でキーワード決めて検索してたら偏るのでランキングからよさそうなの探す。

 それはそれで摂取できるものが偏るやろけど仕方がない、どうやっても偏るものは偏るものだ。


 わりとキャッチコピーに着目するようになる。コピー読んだらだいたいの趣味嗜好がわかるから。

 つけてないのは人に読まれる気ねえなと思ってしまう。いや私もそれやるんだけどね。

 いくつかこの言葉ある時点でアウトな、いわゆるNGワードがあんだけど、それ言うと角が立つから言わない。

 逆に言えば私の「本編から抜粋手抜きコピー」も気に入らない人は気に入らないんだろうしそれでいい。


 他人の誤字を指摘する。

 この話のひどいところは自分は誤字に気づいていながら修正してないのがいくつかあることだ。

 元ファイルのほうも修正するの考えたら面倒で見ないふりしてる。まじくそ。


 固定概念なんだか固定観念なんだかたまにまちがえる、最近もどっかでまちがえた。

 そのぐらい雑にやってることの証左、演出の一部だよってことにしてる。

 つまり"あえて"まちがえてるんだよ、"あえて"ね。


 "溶ける"と"融ける"にはきちんとした違いがあって、『融点』の話における"とける"は題名の通りに"融ける"に近いのだが、あれは現実的な現象でないことだし、雰囲気重視で"溶ける"にしといた。

 "融ける"にするとなんか違うのだ、困ったことに。


 いきなり思い立ってコレクション更新、「とても短い話」と「短い話と長い話」に分ける。

 プロフィールに表示されるコレクション"最初の4編"がいずれも「とても短い話」に該当してたので。

 コレクション内の順番についてちゃんと検討しようかな、特に表示される"最初の4編"重要では?

 しかしよくよく考えれば別段今もその4編のPVが特別伸びるわけでもないし特に気にせんでいいやろという結論に至った。


 連載途中の2作のつづきを書くにあたってちょこっとだけ読み返す。

 意外に忘れてること多い。特に「え、そんなキャラクターだったっけ」って驚く。

 記憶からあらすじ生成したらそれでOKと思ってたけど、登場人物メモを作る必要がありそうだ。


「巣」「落下」「蜘蛛」

1  蜘蛛落ちてくるくる落ちて地に落ちてはるか遠くに巣を見上げ立つ


「猪」「歩く」「ピアノ」

2  どこからかピアノの音の聞こえきて猪歩く我一人見ゆ


「バナナ」「超能力」「崩壊」

3  屋上にて超能力の少年は崩れる世界バナナを食べる


「境界」「鉄」「劇場」

4  劇場の幕が下がりてその後に我が胃の底に鉄の塊


「雲」「虚」「工場」

5  ぽっかりと雲の流れるその下に錆びた工場いつ崩れるか


「過去」「木の実」「岩」

6  秋の暮れ木の実当たりて岩砕く三千億の試行の果てに


「硬質」「通信」「狼」

7  十円玉聞こえてくるよ未来からおおかみさんは見つかりましたか


「電気」「消滅」「糸」

8  一瞬の天見上がればほとばしる一本の糸電気の消える


「偽物」「湿地」「壁」

9  底なしに足を踏み入れ沈みゆく我が眼前に偽物の壁


「崖」「鳥」「薬」

10  崖っぷち一本松は風に揺れ薬うたれた鳥は飛び立つ


 唐突に気まぐれに我流で作る。技術もなんもあったもんじゃねえ。

 よしあしなんてものは気にするな。作ってて楽しかった、それ大事。

 お気に入りは「屋上にて」。

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