早く起きすぎたから

「ただいま帰りましたー」


 そう言ってルーファが部屋に入ってきた。

 そこで私は途端に冷静になった。

 

「……何やってるんですか」


 そういう反応にもなると思う。私だって外に出て帰ってて、皆が服を着てなかったらそりゃそういう反応になる。


「わ、私は脱がされたんだよ!」


 私がそう言ったところで、フィオが言う。


「抵抗しなかった」

「そ、それは……力が入らなかったから」

「でも、僕、ちゃんと確認したよ?」


 た、確かにそうだけど……あの時は頭の中が真っ白で、ナナ達のことしか考えられなくて……それで。


「……取り敢えず、私も混ざりたいです」

「え……」


 そう言ってルーファが服を脱ぎ出し、綺麗な白い肌が顕になる。


「ま、待って! い、今から!?」

「今からも何も先に始めてたのはユアさん達の方ですよ」


 それは確かにそうだけど、てっきりルーファは止める立場なのかと思ってた。


「いい、ですよね?」

「ゆ、夕食の時間になるまで……なら」

「はい!」


 満面の笑みでルーファが嬉しそうにしている。

 可愛い。



☆    ☆    ☆


 

 夕食が食べられる時間になったので、夕食を食べに行こうと思ったんだけど、私たち全員が汗だくだったので、流石にこの状態のまま行くのはまずいと思い、先にお風呂に入ることになった。

 正直疲れたし、一人で入りたい気持ちもあったんだけど、普通に今皆で入っている。

 お風呂が割と広かったから、皆で入れた。

 なんでかは分からないけど、私はみんなに洗うのを手伝ってもらって先にお風呂に浸かれた。

 

 お風呂を上がって、夕食を食べた私はすぐに眠りについた。

 




「おはよう」


 朝、目が覚めた私はルーファに向かってそう言う。ナナとフィオはまだ私の隣で寝てるからだ。

 今日こそは街をブラブラしたいから、頑張って二度寝しないように起きたんだけど、フィオとナナの体温が暖かくて、このままだと寝ちゃいそうだから、私は眠りにつこうとしている私の体を無理やり動かして、顔を洗いに行く。


「……ルーファはいつもこんな時間に起きてるの?」

「はい、目が覚めるので」

「そうなんだ」


 顔を洗った私はルーファにそう聞くも、返事が適当になってしまう。やっぱりまだ脳が回っていない。

 私は取り敢えずルーファの隣に座った。


「ルーファ、10分だけ寝るから起こして」

「分かりました」

「……太もも借りていい?」

「いいですよ」

 

 私はルーファの太ももに頭を置き、目を閉じる。

 すると、頭を優しく撫でられ、すぐに眠りについた。

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神様が三つ願いを叶えてくれると言うので一つを私のことを思ってくれる人と出会いたいと言ったけど普通男の人だと思わない!?〜百合ハーレムはお断り〜 シャルねる @neru3656

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