12月6日 やきいも

 以前、焼き芋を口いっぱいに頬張って幸せ気分で呑み込んだら胸につかえた。

 

 流行のしっとり系ではなくホクホク系。

 時間が経てばたつほど食道粘膜から水分を吸って膨らむ。苦しい。

 吐き出すラインは既に過ぎ蠕動運動による移動を待つしかない。痛いのではなくただただ苦しい。


 年1でやらかします( ゚ω゚)


*補記

 やきいもとなるサツマイモは、江戸時代中頃に日本に入ってきたと伝えられています。大陸からまずは琉球に伝わり、琉球から薩摩へ、そして日本全国に伝わりました。

 江戸時代を通して悩まされた飢饉への備えとして栽培が奨励されましたが、焼いたら美味しいサツマイモの焼き芋は江戸の町民に人気の食べ物でした。冬になると焼き芋を売る店が繁盛したようです(近況ノートをご覧ください)。


*江戸のやきいも - カクヨム https://kakuyomu.jp/users/gonnozui0123/news/16817330654741676832


 また、サツマイモは幕末の薩摩藩において、火薬製造に必要なエタノールの原材料として用いられたことも知られた話です。

 幕末、倒幕を見越して近代兵器の装備を推し進めた薩摩藩は、領主島津公の積極的な介入によりサツマイモからエタノールを取り出すことに成功しました。それまでは他藩から輸入したコメを材料にしていたのですが、この成功によって藩内での火薬類の自給自足が可能となりました。

 そしてこのサツマイモから取られたアルコールこそ、そうです、これが黒霧し……おっと、薩摩焼酎の元となったのです。


 最近の市場の好みはねっとり甘々安納芋の焼き芋のようですが、私は昔ながらのほっくり系紅あずまの焼き芋が大好きです。

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